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カテゴリ:経済
自動車王国アメリカの王者GMが破綻した。 以下、アメリカのものつくりの歴史ごく一部の独断私見をメモしたい。 私は米系の計測器メーカーで30年弱、電子計測器の営業を してきた。 特にTV測定器群は圧倒的な強さを持っていた。 それでも日本のカラーテレビ技術はアメリカに対抗するほどの知識は あったと思うが、カラー受像機の製造技術は米RCAが先生だったと 思う。(日本メーカーは【授業料】は支払っていた。) TV局用のカメラやでっかいVTRも導入時は米製品が圧倒的。 そのうち、局スタジオ機器も東芝・日電・ソニーなどなどが席巻し始める。 民生電子製品・産業電子機器で圧倒し始め、日米貿易摩擦。 同時期に自動車の貿易摩擦もあったが・・・ (それ以前は私の小中学生頃の繊維摩擦) 当時、アメリカは随分苦しんだと思う。 そのうち日本はバブルがはじけ、アメリカはPC&通信(インターネット)&CATV などで、ソフトウェアとハードウェアのエンジニアリング(開発設計)を主力として ソフトを生かすハード【ルータ、STBなどなど通信・TV機器】は、国外途上国などで 生産しハードは驚くほど安価な価格で提供し始める。 そして、知的財産・IT技術=ソフトウェアでアメリカは復活。(シリコンバレー) その知的財産には、昨年の金融不安の元となった「金融工学」も 含まれるだろう。 さて、歴史的にもどると米自動車メーカーは30年以上前、排ガス規制が 国の法律で出来たにも拘らず、技術対応で日本に後れを取り、その後の 貿易摩擦でGMはトヨタと合弁企業を起こした。が、そこで何を学んだのだろう。 破綻の原因は米国内でのあまりにも安いガソリン価格で、米国民は燃費を 二の次に考えてきたせいではないだろうか。 でかい車はステータス・シンボルになり見得を満たす。 燃費がよければ排ガス規制や昨今のCO2削減問題にも 寄与してきたはずである。 GMはしばらくの間、国有化されそうだが知的技術の次にアメリカが うってくる手は何だろうか? まさか、北朝鮮や中国・ロシアの武器商売を抑えて今以上に世界中に その戦闘機やらミサイルなどのハードウェアを売り込むんじゃないだろうな! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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