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2007.10.26
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カテゴリ:回想

【森の中を歩くように僕は本を読む】

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高校時代は「本の虫」と言われるほど、次から次に濫読を繰り返した。

年間百冊を越えたこともあったが、そのジャンルも、ニーチェにフロイト、松本清張に星新一、司馬遼太郎に吉川英治、夏目漱石に三島由紀夫…と多岐に渡る。

それらの大半は学校の図書室や町の図書館で借りたもので、時々本屋に出入りしてはささやかながら自分の小遣いで気に入ったものを買って読んだ。

電車の中で読み、公園のベンチで読み、河辺の堤防に腰を下ろして読み、はてはまたトイレで読んだ。

今思えば、あれだけ活字に触れておきながらよく目を悪くしなかったものだ。ありがたいことに2.0の視力は今もまだ衰えていない。

安上がりな趣味と言われれば実際そうかも知れないが、読書にはそれ以上に様々な魅力が秘められていると思う。

探偵になって殺人犯を見つけたり、王子様になって美しいお姫様と結婚したりすることは、自分の身には実際起こりえないことだけれど、物語の世界ではそれが可能なのだ。

イマジネーションを膨らませれば、僕たちは南極探検にだって行けるし、スペースシャトルで宇宙旅行もできる。

ありふれた日常を非凡なものにするために、活字を目で追いながら、僕たちはしばし現実逃避の旅に出る。


図書館という場所は僕にとって「森」のような存在だった。

うっそうと茂った木々のように、本はずっとそこにあって僕が現れるのを待っている。

そこではいろんな知識が眠り、誰かがページをめくればいつでも物語の始まりを知ることができる。

図書館の静寂に包まれたあの独特の雰囲気が僕は好きだ。

書架と書架の間を走る、人一人がやっと通れる幅の通路に僕は立ち、年代ものの辞典が放つクラシカルな匂いもかぐわしく、気まぐれに取り出した一冊の本を手に取ってみる。

森の中をさまよい歩きながら無作為に選んだ一本の大木に触れるように、何か運命的な出逢いを感じる瞬間、あるいはこれは単に僕の「デ・ジャヴ(既視感)」なのだろうか。

library3 



ページをめくるたび、そこには未知の世界が広がっている。

そのような世界に通じる扉をひとつずつ開いていく行為は、僕にとって何よりも贅沢であった。

街の図書館であれ、学校の図書室であれ、僕はこのささやかな贅沢を自分なりに満喫していたものだ。


本を借りるということをしなくなったのは、やはり仕事をするようになってからだろう。

借りてきた本がすごく面白いものであったり、感動するような素晴らしい作品であった時に、その感動までが借り物だというふうに思いたくなかったから、たいていの本は自分の手元に置いておくために、いつしか本屋で買うという習慣がついてしまった。



今は昔ほど濫読するということはない。

ただやみくもに本屋に行っては、目に付く本を買いあさり、

それらが自分の部屋の机に積み重ねられているのを眺めているだけである。



時々僕は、あれらの森のことを考える。

森は深く、木々の一本一本がいつも僕に何かを語りかけていた。



僕はそんな森の中を歩くように本を読むのだ。


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Last updated  2007.10.26 21:39:21
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Re:森の中を歩くように僕は本を読む(10/26)   パンジーパンジー さん
本は大好きです。そのおかげで視力はさっぱり。

中学のときにメガネ、高校生からコンタクトをはめています。

それから、歯も悪くて今も治療中の身。
今日も歯医者さんに行ってきました。

私の顔は目にも口にもお金一杯かかっています(笑)

そのお金で整形したら、きっと私の生涯も変わっていたかもしれません^_^

音楽と本は絶対なくてはならない私の友達であります。 (2007.10.26 17:42:47)

Re:森の中を歩くように僕は本を読む   はっとり3831 さん
私も活字が好きです。
映画も良いですが、よりイマジネーションを刺激するのは活字ですね。
最近は森鴎外を読み返しています。 (2007.10.26 19:41:06)

Re[1]:森の中を歩くように僕は本を読む(10/26)   KAY.T さん
パンジーパンジーさん:
活字離れが叫ばれる中、大人も本を読む時間が減っているんでしょうね。
書かれたものを読む、情報をキャッチする一番の方法。昔は貸し本屋なんてのもありましたね。
本と音楽、自分にとっても必須の栄養素であります。 (2007.10.26 21:36:29)

Re[1]:森の中を歩くように僕は本を読む(10/26)   KAY.T さん
はっとり3831さん:
森鴎外なんて高貴なものを読まれていますか。
「舞姫」とか国語の教科書にも出てきていますね。
古典に触れる機会も欲しいですね。 (2007.10.26 21:37:37)

久しく   腰痛おやぢ さん
読書してません。。
引退したらキャンピングカーに自転車とカヌーを積んで日本全国を旅するのが夢です。

もちろん夜は星空の下で読書。。

最高だろうな~ (2007.10.26 23:33:34)

Re:久しく(10/26)   KAY.T さん
腰痛おやぢさん:
パソコンが登場してから読書量は減りました。
いろんなサイトやブログを見るのも面白いものです。でも、歴史上の人物が書いたものを、いつの時代にも読めるということは素晴らしいことですね。
逆に自分が生きた証しを残すこともできるということ。自分もいつか自分史をしたためて本にしたいと考えていますが…。キャンピングカーの夢、ぜひ実現を。そのために今頑張らないといけないんですね。 (2007.10.27 05:46:52)

Re:森の中を歩くように僕は本を読む(10/26)   uwanosola2 さん
「僕はそんな森の中を歩くように本を読むのだ」

ステキなイメージです (2007.10.27 08:44:53)

Re[1]:森の中を歩くように僕は本を読む(10/26)   KAY.T さん
uwanosola2さん:
あるサイトでオランダのある町の図書館を紹介していました。ヨーロッパの昔からある図書館、本当にうっそうと木が茂る森のようですね。行って見たいと思います。 (2007.10.27 11:25:32)

本は人生全てかも   パリジェンヌ さん
私は全くKAY.Tさんと同じ生活してました。
私の場合、小学校に上がるまで「あ」の字も読めず。
母が一度も絵本を読んでくれたことも字を教えてくれたこともなくいつも幼稚園の読書の時間、挿絵だけを眺めては、「このお話は一体どんなお話なんだろう。読みたい、知りたい、字が読みたい、たくさんたくさん色々な本を読みたい!」とずっとずっと切望し続け、周りの子達がみんな声を出して絵本を読んでいるのが羨ましくて羨ましくて・・
とにかく早く小学校に上がって字を覚えたい一心でした。
母の我が儘と自分勝手さには慣れていたので決して本を読んで欲しいとはもう二度と懇願しなかったおとなしい子供だったんです。。。
だから字を覚えてからはそれはそれは毎日毎日、学校の図書室で3冊、学校の裏がちょうど図書館だったから3冊の計6冊を卒業まで読み続けてました。
目が潰れるほど本が読みたい!!ってずっと思い続けてましたね。
漱石、鴎外、太宰、志賀直哉、その他の純文学、西洋のパール・バック、ディケンズ、ドフトエフスキー、へミングウエイ・・ありとあらゆる推薦図書と言われるもの、とにかく何でもかんでも読んでました。運よく(?)小学校から電車通学でしたから通学の1時間弱の間もずっと読む時間があって、おそらくブログを始めるまでは私の人生、スポーツ以外では本とピアノだけの日々でしたね。
本を全く読んでもらえなかった幼少時代、全く字が読めなかった幼少時代、何故かその後も一冊も親からは本を買ってもらえなかった少女時代、皮肉にもそれが猛烈な本への執着心へとなっていったんです。
本とピアノは私にとっては人生そのものかもしれません。
ちなみに私と母は水と油くらい性格も物の考え方も違います。
だから気が合いません。
でも母だから大切です、これからも大切にします。
・・て、何だか熱があるせいでちょっと感情的に書いてしまいました。
すみません・・・ (2007.10.27 21:05:53)

Re:本は人生全てかも(10/26)   KAY.T さん
パリジェンヌさん:
そうだったんですか。
自分はいろんな本を母に読んでもらった覚えがあるし、父も大の本好きで、二階の書斎の重みで一階の扉がきしんで開かないような家に住んでいました。
母はクラシック音楽も好きで、父は写真や絵が好きで、俳句もやっています。
親からの影響って大きいものですね。
図書館が近くというのもいいことです。
本に育てられるのも大切なこと。
パリジェンヌさんのブログが面白いのも、いろんな意味でその文才のおかげなんでしょうね。幅広い読書に知性を感じます。
いろんな本の話題もまたぜひ紹介してください。
(2007.10.27 21:49:44)


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