カテゴリ:英語の勉強について
抽象と具体という言葉を知ってから、
かなりの年月が経っているが、 それを理解しつつ、 かつ、意識しつつ、文章が読めるようになったのは、 自分自身においては、浪人中かな、と思う。 大学受験の勉強をしていて、 その中で、抽象と具体を意識しながら、 全体の文構造を意識して読めるようになった。 ただ、 自分で自在に意識しつつ、今度は文章を書くようになったのは、 大学生になってから。 小論文の書き方は我流だったから、 ちゃんと体系的に論文の書き方を学んで、 そこで今まで読む時にしか意識できなかった(しなかった?)抽象と具体の関係が、 書くときにも意識する癖がついた。 文章の中には、 大雑把なレベル(段落レベル)、 細かいレベルで(単文レベル)、 で抽象と具体がある。 ディスコースマーカーで読ませる参考書があるが、 そんなものに目をくれず、 内容の論理的理解からわかるようにするほうが、はるかに有益だ。 段落レベルの抽象と具体の把握には役立たないしね。 さて、 そんな抽象と具体が、 英語の問題を解く上でどう役に立つのだろうか。 実際、センターの第6問とかも、 抽象と具体によって読み解くことはできる。 わからなくても、問題を解く上で支障がなかったりするが、 わかっている方が、先の展開がわかる、という利点を得られる。 では、 どこで、抽象と具体の理解が、もっともよく役に立つか。 ・自由英作文 ・要約問題 大きくこの二つである。 自由英作文や、要約問題が苦手な子たちは、 単文レベルの理解は出来ていても、 全体の文章の流れ、段落の構造まで考えられていないのだ。 読みやすい文、 わかりやすい文、 というのは、ただ相手に伝わるように論理的に書いていて、 言葉が伝わりやすい、とだけ考えている人では、 決して意識できないことだ。 各段落同士の関係性、 各段落内における、単文同士の関係性、 そういったものを、 自ら構成できる力があると、 自由英作問題で、支離滅裂な文章を書かなくなる。 もちろん、英文法がちゃんとしていることが前提なのは言うまでもないが。 また、 要約問題では、 そもそも「要約」が何かわかっていない子が多すぎる。 タイトル、要約、本文という段階で、 抽象から具体へと変化していることを知らないのだ。 さらに、 本文の中にも、抽象と具体は存在する。 要約は、抽象度が高いので、 本文中の抽象をまとめて書くことがもとめられる。 大抵の子は、 要約を単なるまとめ書きだと思っていて、 まとめ=抽象化、という概念を持っていない。 だから、 具体的な部分まで、要約の中に盛り込んでしまう。 それでは点数にならない。 もし、二次試験に向けて、 要約や自由英作があるならば、(東大志望かw) 抽象と具体の理解を今一度確認してみるべきだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 19, 2017 01:49:27 AM
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