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家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ

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坂本七郎 プロフィール


家庭学習コンサルタント
ドリームエデュケーション代表
オンライン家庭教師「まなぶてらす」主宰

1977年生まれ。群馬県太田市出身。

塾講師や家庭教師など5000人以上の学習指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。
全国の小・中学生とその保護者に、中学受験・高校受験に向けた家庭学習のアドバイス、親子の関わり方について教えている。

また、受験や習い事など各分野のプロから自由に学べるオンライン専門の家庭教師「まなぶてらす」を運営。24時間365日、世界中どこからでも質の高い教育が受けられる環境を整えている。

主な著書に、ナツメ社から『マンガでわかる!中学生からの最強の勉強法』、大和出版から『小学生のための「家庭学習」の教科書』『小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集』、『出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集』、『漢字が好きになるドリル』シリーズ(いずれも大和出版)などがある。

ドリームエデュケーションHP

オンライン家庭教師まなぶてらす

坂本七郎への問合せはこちら

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2014/04/09
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カテゴリ:やる気の高め方



こんにちは、坂本です。

「やる気のスイッチ」シリーズの最終回です。


はじめて読んだ!という人は、まずはこちらをご覧下さい。

1.「やる気のスイッチ」はどこにあるのか?
http://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201403300000/

2.「やる気のスイッチ」の話 パート2
http://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201404020000/



大事なポイントをまとめておきます。



■大前提:子どもがどう受け取るかを常に意識する。


■ステップ1:やる気の土壌をつくるために

 →子どものやる気を阻害する「間接的な否定語」を使わない


■ステップ2:やる気のスイッチ1「親はやる気を見せない」

 →親はやる気を見せずに「自己責任感」のあることばを使い、
  勉強の必要性を<考えさせるきっかけ>をつくっていく。

 →ここでのゴールは、(親からの説得ではなく)子どもが自分自身で
 「勉強しなきゃだめかな~」という意識を持つようになること。




それでは。

今日はやる気のスイッチ2「選択肢を与える」について

話していきたいと思います。



すでに「勉強をしなきゃ」という意識はある。

けれどもなかなか勉強しない子を、どう机に向かわせていくのか。


今日はここにスポットをあてて話していきます。




■2.選択肢を与える
─────────────────────


子どもが「やはり勉強やらなきゃなー」と思うようになった。


ここまで来ると、およそ半数の子は、

じぶんから机に向かうようになります。


ですが、それでも机に向かわない子はいます。

また、机に向かうようになっても長続きしない子、

すぐにあきらめて、また元に戻るパターンもあります。



どうして、そうなってしまうのでしょうか?



じつは、ここには3つの壁が存在します。


第1の壁:勉強をしても分からない

第2の壁:何からどう勉強したらいいか、わからない

第3の壁:やっても成果がでる自信がない



あなたのお子さんは、このいずれか。

あるいは複数の壁にはばまれ、勉強ができない状態にあるのです。



これら3つの壁、すべてをクリアできてはじめて、

お子さんは、自発的に勉強をするようになります。


まずは、それぞれの壁の突破方法をお教えしましょう。





■第1の壁:勉強をしても分からない


これは算数や数学、英語によく見られるのですが

すでに学校の授業にまったくついていくことができず、

完全に自信を失っている状態。


家で勉強をはじめても、すぐに分からなくなるので、

やろうとする意志はあっても、なかなか勉強が続きません。



この場合、わたしはオススメするのは、

「基礎の基礎を分かるまで、だれかに教えてもらうこと」です。


自学自習ができるようになる段階までは、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
個別指導や家庭教師の先生を利用してもよいので
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
基礎から1つ1つ教えてもらう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~


ここからスタートします。


つまずいたところ、授業が分からなくなったところに戻って

イチから教えてもらうのです。


基礎からしっかり教えてもらい、1つ1つ理解を積み上げていきます。


こうして理解が進んでいくと、徐々にひとりでも勉強ができるように

なってきます。


要は、「自学自習のうつわ」をしっかり作り込むことが大切なのです。

うつわができれば、じぶんで水を満たしていくことができるようになります。




■第2の壁:何からどう勉強したらいいか、わからない



勉強をしても分からない、という壁を突破したら

次に待っているのが、この壁です。


じぶんの行動指針となるものが欲しくなるのです。


ここでやってほしいのは、計画づくりです。


行動指針となる「超シンプルな学習計画」をつくること。


これが次の打ち手となります。



「超シンプルな学習計画」とは、


・勉強開始時間

・何をどれだけやるか


この2つを「お子さん主導で」決めるだけ。


毎日、何時から勉強をスタートするのか、

どの問題集を使って、1日何ページずつ進めるのか。


これを決めていくのです。

10分もあれば、決められると思います。



こうしてつくった計画は、紙に書いて、リビングなどのよく見えるところに

掲示しておきましょう。


たとえば、テレビなどをダラダラ見て、勉強開始時間が過ぎていたら、

あなたはひと言「8時になったよ」と伝えるだけでよいです。


じぶんが決めた計画なら、そこに責任が発生するので、

計画どおりしなきゃという気持ちが自然にはたらきます。


また、何をすべきか、どれだけ勉強すべきかはすでに明確なので、

机に向かえばすぐに勉強をスタートできます。





■第3の壁:やっても成果がでる自信がない



基礎が分かるようになって、指針となる計画が決まっても、

なかなか勉強に取り組めない、勉強に勢いがない子がいます。


「勉強をして結果が出なかったらどうしよう。。。」

「がんばってできなければ、じぶんに能力がないことになるな。。。」

「本当にこのやり方で成績が上がるんだろうか。。。」


こうした子には「成果のでる勉強法を教える」のが有効です。


不安や恐れを振り払い、自信を持って机に向かうためには、

心の支えとなる、確かなものが必要となるのです。


こうしてテストなどで結果が出てくれば、

机に向かうこと、勉強することがだんだん楽しくなってきます。


じぶんに自信が出てくるので、

勉強以外の面にもよい影響が出てくるようになります。





■ここで登場!「選択肢を与える」


ここまで3つの壁の突破方法をお伝えしました。


「自分の子どもにはここが足りないから、

 まずはここからやってみるか!」


そう思った方もいるかもしれませんが、

ここで注意して欲しいことがあります。


それが、今回のテーマ「選択肢を与える」になります。


第1の壁を突破する際、

いきなり子どもに、

「あなたの場合、勉強が分からないんだから、

 個別指導の塾に通わないとだめなのよ」

といって話すのはバツです。


これでは、塾に入れても成果はなかなか出ません。

基礎が身につくまで時間もかかるでしょう。


塾に入れるなど、新しく何かを始めるときは、

必ず、本人の意志を確認するようにしてください。


そのときの、うまいやり方が「選択肢を与える」という方法なのです。



お子さんに通塾を勧めるときも

「もし数学の分からないところを教えてもらうとしたら、

 個別指導の先生か家庭教師の先生、どっちがいい?」

と選択肢を与えて、聞くようにします。


じぶんで決めたことであれば、勉強にも力が入りやすいですし、

吸収力も変わってきます。



第2の壁で、計画を立てるときも

親や他の誰かがつくった計画ではうまくいくことはありません。


「子ども主導」で計画を立てないと、

子どもは計画どおり実行しようとしません。


だから計画を立てるときも、選択肢を与えながら決めていくのです。


「勉強をはじめるなら、夜7時と8時、どっちが始めやすいと思う?」

「数学と英語だったら、どっちをやったほうがいいかなぁ」

「AとBの問題集だったら、どっちがやりやすい?」

「一日何ページくらい進めてみようか?」


このように、子ども自身が

「この計画はじぶんで決めた計画なんだ」と思えるように、

選択肢を与えながら、1つ1つ、計画を立てていくのです。



第3の壁のときもそうです。


成果の出る勉強法があっても、それを押しつけてはいけません。


私もサクラサク中学受験、サクラサク高校受験という

勉強のやり方が書かれている教材を販売しています。


それを子どもにすすめるときも、いきなり買ってポンと渡すのではなく、

まずはホームページを本人に読ませてみるのです。


お子さんにHPを見せて、その反応を見るのです。


そこで、お子さんが「やってみようかな」という

前向きな反応が出たら、それは始め時というサインです。

すぐにはじめても大丈夫です。


逆に反応が悪ければ、まだ始め時ではありません。

本人が知りたい!成績を上げたい!となる時期まで、待てばよいのです。



やはり、本人が決めたことは、

実践するときにも、素直にやってくれます。




選択肢を与える。


このひと手間をかけるだけで、子どもの実行力、

行動力はガラリと変わります。


じぶんで決めた、という1つの事実が

やる気にバチン!とスイッチを入れるのです。



3つの壁を突破するとき、新たに何かを始めるときは

きょうの話を参考にしてもらえたらと思います。




以上で、やる気のスイッチシリーズは終わりです。


子どもをやる気にさせる細かいノウハウは

まだいくつかあるのですが、柱となるノウハウは

この3回に分けて紹介したものになります。


ぜひ、お子さんの状況に合わせて

できるところから実践してみてください。


新年度がスタートしました。

お子さんの学力を飛躍させる1年にしていきましょう。



坂本 七郎





追記:

前回のパート2の記事「親はやる気を見せない」を読んだ
ある保護者の方が感想を送ってくれました。

参考になると思ったので紹介します。

-----

先生の話、共感です。

3月までは、私の目の届く範囲だったので、勉強のことに
よく口出しをしたり、たまに怒ったりしていました。

4月になって、私が仕事で出るようになりました。

口うるさいのが居なくなってサボるのかと思ったら・・・・・
なんと、計画通りきちんと勉強を進めていました~!
しかも坂本先生のDVDまで!

やはり「自分で何とかしなくちゃ!」と自己管理できるように
なったのですね。

しかも「楽しい・面白い」の連発。

親はやる気を見せない、の話を参考に
「お母さんは仕事で忙しいから、あんたの勉強の世話どころじゃない!」
と言ってやりました。

-----

笑、GOODな声がけです!
そのくらい突き放しても大丈夫です。特に男の子は。

その調子で進めていきましょう。
突き放すことが、本人の意識を徐々に変えていくのです。




追記2:

メルマガの最後に、「子どものやる気にさせる細かいノウハウ」
と書きましたが、内容だけ簡潔に書いておきます。

・普段は関わりのない、同年代あるいはちょっと上のお兄さんと
 たくさん話をする機会を持つこと
・幅広い経験をさせること
・学校で学んだこととのつながりを気づかせること

こうした「きっかけ」をつくってやる方法です。

それから、子どもによっては
・「テストの結果をクラスの友達と見せあいっこしてみたら?」
と誘う方法もあります。

それをきっかけに友達同士でよい競争が始まる場合があるからです。

ただ、この競争の注意点としては、見せる相手が
じぶんよりも成績が少し上の子の場合がよいと言うことです。


いずれにせよ、これまで挙げてきた方法を見ても分かるとおり、
親が発破をかけても、何を説明しても、子どもは自発的に勉強するように
ならないということです。

親ができることは、突き詰めていくと、
きっかけを与えることだけなのかもしれません。






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 発行: 株式会社ドリームエデュケーション 坂本七郎
 ホームページ  http://dreameducation.co.jp
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Last updated  2014/04/09 12:13:51 PM
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