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日本だからこそ、和菓子。
謎多き和菓子、きんつば。 きんつばの、その名の由来は「金鍔」。 京都で生まれたきんつばの、昔の名前は「銀鍔」。 江戸に伝わり、より高級な「金鍔」に名前を変えました。 しかし、きんつばの、その形は四角。 とても刀の鍔には、似ていません、 その昔、きんつばは、鍔に似た円い形をしていました。 今でもわずかに、円いきんつばも作られています。 昔の、円いきんつばは、餡を小麦粉の生地で包んで焼いた和菓子。 今の、四角い餡に水溶きした小麦粉生地を付けて焼く、四角いきんつばではありません。 今の、四角いきんつばは、江戸時代は「みめより」と呼ばれていました。 「見た目より美味しい」が、その名の由来。 しかし、いつしか四角い「みめより」が、「きんつば」に置き換わります。 忘れられた、円いきんつば。 主役を奪った、四角いみめより。 主役の交代理由は、わかりません。 ただ、甘い和菓子の世界にも、辛い主役争いが、今も続いているのです。 【参考】 中山圭子,和菓子夢のかたち,東京書籍,1997年,167P お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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