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カテゴリ:投資本書評
さて今日は株式投資本オールタイムベスト137位
投資の科学 (マイケル・J・モーブッシン著、日経BP社、2007年) の第9弾です。 今日は 第25章 確率と経験 から。 現実の世界は、平均値や代表値によってではなく「異常値」によって支配されている。- 普通ではなく例外によって、ありきたりな下落ではなく大暴落によって、中産階級ではなく大富豪によって。われわれは「平均的」な考えから自分自身を開放する必要がある。 、、、なんすか、この血の凍るような名言は。私は初めて聞いたのですが、まさに私たちが日々戦う株式市場の真実ですね。。。 物理学者のフィリップ・アンダーソンが指摘しているように、世界を支配するのはたいてい、分布の端っこ(テール)に位置する例外的な出来事なのである。 リスクを評価する標準的なモデルであるCAPMは、リスクと報酬を線形の関係式で表している。対照的に、株式市場のように自己組織化臨界のシステムでは、両者の関係は自ずから非線形になる。 いやあ素晴らしいです。株式市場では値動きは正規分布しない、平均値ではなく常に異常値に支配されている、つまり、理論的には滅多に起こらないはずの大災害・凄惨な暴落が、実際にはカジュアルに頻繁に起こる、ということです。わかりやすく言うと、「理論的には100年に1回のはずの大暴落がなぜか毎年発生する、クレイジー極まる世界」ということですね。 そのため、私達投資家は タレブの言う反脆い 、「ピンチの時に安全装置が働くポートフォリオ」を作成しなくてはならないのです。そして、それが私にとっては モフモフエアバッグだらけの優待バリュー株アナグマ投資法 なんですね。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 29, 2023 01:46:17 PM
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