カテゴリ:こんな事もあった
2004 11/27(土)
訪問PTのT先生の海外でのお仕事が決まり、後任にはT先生の 同期のO先生が我家の担当となった。 両親は今まで通り家庭でのリハビリや天気のいい日の外歩きなどもお願いする事に。 shinにはこれからの社会復帰にむけて架空の場面設定をし、判断力や優先順位のつけ方などをトレーニングしてもらうことになった。 T先生からの引継ぎやこの日記によってある程度のshinの情報はあるものの、現状を認識してもらうために今日は一緒に外出をした。 当初予定していたバリアフリー住宅の展示場の見学のため、最寄り駅に着いて詳しい場所を聞こうとshinが不動産屋さんや交番で尋ねたところ、すでにクローズされたとの事。 「あ~こんな事もあるのね」と三人で苦笑いだったのだが、 わりと近くに新築のグループホームの内覧会があっていたので急遽そちらを見学することになった。 先生はshinや私と話をしながらも、歩行やバスの乗り降り、食事、人との対応などいろんなポイントをチェックしていたようだ。 O先生の専門はOTなのだが、リハビリの専門家はどなたもスルドイ観察力をお持ちなので、今日のshinを参考にこれから新たなリハビリが計画されるのだろう。 グループホームについても興味深いものがあったのだが、これはまた後日。 夕方帰宅すると外出していた両親もちょうど帰ったところだった。 いつものように義母に外出の様子などを聞くと(ご挨拶代わり)、なにか屈託のある表情。 私も少々疲れていたので「休憩したいな」と思ったのだが、 「なにかあったの?」と聞いてしまった。 こちらが元気がある時はよいのだが、義母の話は始まると止まらない。時間に余裕が無いときも、どう止めようか困る時があるし、先日は私が留守の時に新人のヘルパーさんを50分近く引き止めて話し込んだらしい。 で、うっかり聞いてしまったらやっぱり洪水のように話が止まらなくなった。 …いわく…二人で外出をするといつもとても疲れるのだが、今日は特別疲れた。 耳が遠いから私の話は聞いていないし、勝手に道は渡ろうとするし。帰りには希望の品物を購入して自分が持つからって言ったくせにタクシーに忘れたの。親切な運転手さんが届けてくれたからいいようなものの、私のせいにするし。 おまけに包みを開けて、これは自分が希望したものではないって言うの。はぁ~~~私が間違えて買ったって。… とまぁ、こんな内容なのだが途中寄り道しながらしゃべるので話を聞くだけで軽く1時間くらいかかった。 要は、外出するといつも自分だけでもシンドイのに義父の様子も気にしなければならず、おまけに今日は大きな行き違いもありとっても疲れてしまったし、軽い痴呆が出てきたのではないかと心配…。と、言うのが話の趣旨だった。 とりあえず「うんうん、それで」と聞いてはいたのだが、義母も顔色も冴えず、全身から疲れが滲み出ているような気もする。 木曜日の診察時や昨日の様子を思い出してみても特別に動揺した様子も無く、むしろ落ち着いた穏やかな顔つきだったので義父については安心していたのだが、やはり入院・手術への無意識の内の不安があるのだろうか。 高齢者の入院については、病気や怪我などの体の状態の変化だけでなく精神的な変化も心配される…と聞いた事があるのだがもしかしたら今の義父も既にそうなのかもしれない。 入院・手術が決まった事をケアマネージャーのKさんにメールで報告したら、やはり義父の精神状態を心配してくださったところからも、ありがちな事なのだろう。 こんな時、義母にはあまりマイナス要素を教えるのも考えものかもしれない。 「入院もあるし、あまりキリキリしないでちょっと様子をみようか」と提案したら、少し安心した表情になった。 考えてみれば義母はこれまですべての事が義父任せだったので、入院だけでも心配な材料なのに義父の様子の変化が顕著になってくると、とても不安なのだろう。 なるべく話を聞いて両親とも安定した精神状態で入院の日を迎えられるように…それくらいしか今の私達に出来る事はないのかもしれない。 2003 11/27(木) *自宅復帰33日目* 明日のPTを変更してもらったので、PTはちょっと遅めのスタートです。 昼食を済ませて、shinとは現地集合の約束をしました。 病院へ着いたら携帯へ連絡…と約束をしましたが、今日はどうでしょう。 駐車場が一杯だったので近くのスーパーへ入れて、私は3時過ぎに病院へ着きました。 電話はやはり無かったのですが、既にPT室でトレーニング中でした。 予約票も出し忘れていたようで、O先生から指摘がありました。 どうやら着いたら連絡、予約票を出す…は忘れて3階の皆さんに会いに行ったようです。 来週は一人で通院の予定なので、O先生にもしっかりフォローを頼みました。そのあたりの事は先生方もよく心得ていて下さるので安心です。 会計の前で同室だったTさんご夫婦と会いました。 shinはさっき話をしてきたようですが、私は久しぶりです。 来月の退院が決まったそうで何だか嬉しそうな様子です。 奥さんは「退院すると一日中いろんな場面ですべてを対応しないといけないのよねぇ。大変かも…」と言われましたが、まさにその通りです。 上手にガス抜きをしないと家族がまいってしまうと思います。 でもshinにしてもTさんにしても歩行は自立しているので、日常の行動は一人で出来る事も多く、車イスでの退院のケースに比べればまだまだ楽な方かもしれません。 shinの左隣のベッドにおられたYTさんは、明日山梨の温泉病院へ転院するそうです。 shinと3階へ上がり、YTさんと奥さんへご挨拶しました。 YTさんは左麻痺の方ですが半側空間無視もあり、よくお薬やお箸・ペンなどを捜すお手伝いをしました。 左足には装具を着けて、病棟でも歩行練習に励んでおられましたが、更なるリハビリが稔りあるものになりますように願わずにはいられません。 明日からの留守のためにいろいろと準備があります。 自分達の用意に加えて家の事も雑雑とあり、ここまでで何だか疲れてしまうのですが。 ただ今回は今のところ皆の状態も良いので、なんとか予定通りに行けそうな気はします。 さあて、明日はどうなるでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.12.04 21:18:37
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