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カテゴリ:身辺雑記
KDDIから「メタル電話にしないか」という電話が来た。聞けば基本料金が安くなり、国際電話が市内通話並みになるのだという。
キャンペーンで2ヶ月無料になるというので即申し込んだ。 いままでの電話加入権は利用休止扱いになるらしい。要するに、電話加入権は不要になるということだ。 調べてみると、加入権相場は5000円前後まで「暴落」している。 電話料金未納などで差し押さえられ、裁判所で競売にかけられた電話加入権の売買をしていたことがある。 最初は様子を見ていた。すると、質屋や電話屋が3~4人でグループを作って「談合」し、あらかじめ入札する番号と金額を決めているのがわかった。 そこで、売買しても利益が出なくなるギリギリまでつりあげる作戦に出てみた。 シマを荒らされるのを嫌う彼らは、どんな高値でも応札してくる。 しかし、何度もやるうち、彼らの元締めのようなオッサンが、脅しのようなことを言ってきた。というか、脅してきた。 入札は公平で自由なはず。しかし、ただケンカするのも損だと思い、「毎月2~3本の電話加入権が必要」なもっともらしい理由をでっち上げ、シロウトのフリして「お願い」してみた。 すると、手のひらを返したように態度を軟化させ、限定的に仲間に入れてくれることになった。 翌月からは、この「ボス」に指定された電話番号に入札。ほかの人は入札してこないので確実に落札できることになった。「談合」一味に加わったわけだ。 裁判所の書記官も、こうした談合が行われていることはわかるはずだが、競売を円滑にすすめたいのか、問題にすることはなかった。証拠もないので問題にはできなかったと思うが。 こうして手に入れた加入権は100本くらいだったろうか。未納電話料金が多くて損をしたのは1本、トントンが2~3本で、あとは1本あたり2万5千円から3万5千円の利益になったような記憶がある。 買い手はいくらでもいたし、手続きは簡単。半日で5~7万くらいの利益が出た。 10本も20本も手に入れていた「業者」は、さぞ楽に大儲けしていたことと思う。他都市の競売にまでわざわざ遠征していたようだ。 2本ある電話のうち1本は、昭和30年代に「電話債券」を買って設置したものだ。月給が1万円の時代に5万円くらいしたのではなかっただろうか。 これは昭和50年代に「償還」された。 もう1本は不要になった知人の加入権を4万円で譲り受けたもの。これはほぼ無価値になったので、その分を損失として計上しておく必要がある。 加入電話の数が日本全体で世帯数の半分くらいはあるとすると、日本から1兆円ほどの資産が消えたことになる。 NTTは加入権を「債券」的性格のものと認識して「償還」すべきだと思う。 ダイヤルアップ接続しかなかったころ、電話加入権を格安で手に入れ、その加入権でひいた電話回線で目一杯インターネットをやっているやつがいた。月5万円以上、電話代がかかっていたと思う。 その料金を踏み倒すのである。そして別の加入権を使ってまたひいて、また踏み倒す。 これを半年くらいやっていた。 NTTが償還しないのであれば、こうした手段を使って「損失を回収」するのは当然の権利だと思う。 それにしても、打ち解けてみれば気のいいオッサンだった談合のボスはどうしているだろうか。加入権の在庫を抱えて苦しんでなければよいが(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 20, 2005 11:08:50 AM
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