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カテゴリ:映画
大阪朝鮮高校ラグビー部の3年間を追ったドキュメンタリー。ソウルの放送局でニュース番組を製作していた女性(朴思柔)の作品。韓国人が在日朝鮮人とかかわるのは稀だと思う。一昔前なら政治犯としてでっちあげられる可能性があったからで、時代が動いていることを痛感させられる。
ラグビー部を追いかけているので、スポ根的要素がゼロではない。しかしそれは対象がラグビー部だったから必然的にそうなっただけ。むしろ印象に残るのは決して恵まれているとはいえない境遇の中で猛練習に明け暮れる彼らと指導する教師たち、父母や地域の人たちの明るさ、まっすぐな心、支え合い助け合う優しさである。日本人なら心が折れてしまいそうになる局面でも決してくじけることがなく前向きなのは、共同体意識があるせいだろう。 湿地の隠花植物のようなキャラクターの人間が多い日本人とはまるでちがう民族のようだ。 亡父は職業的に在日朝鮮・韓国人とかかわることが多かった。借金を踏み倒されたこともある。その父は、在日朝鮮人にはカネの亡者か底抜けのお人好しの二種類しかいないと繰り返し語った。 しかしよく考えてみれば、日本人もだいたいその二種類に分類できる。経済的なゆとりを背景として、カネの亡者の部分をソフィスティケイトできるからわからないだけだ。カネの亡者というより吝嗇な人間ばかりだ。 一方、いわゆる日本人でも部落民やアイヌ民族、沖縄人には利他の精神が豊かだ。したがって、民族性うんぬんよりも、おかれた環境、抑圧民族か被抑圧民族かのちがいが大きいのだと思う。 人口の1%にも満たない在日外国人に参政権を与えない日本人の狭量さ、そもそも移民労働者を事実上まったく受け入れていない閉鎖性はいずれ日本人自身にはね返り自滅の道を歩むことだろう。 韓国の若い世代には柔軟な感性が育っていることのわかる、そして観たあと晴れやかな気持ちになる(朝鮮高校の無償化を否定する橋下徹の会見シーンには反吐が出るが)いい映画だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 30, 2014 02:22:08 PM
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