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カテゴリ:環境問題について
マイレージという言葉は、航空会社の特典として有名ですが、内容としては
利用距離によって、ポイントが溜まり、無料の航空券などに利用できる仕組み。 「マイルが溜まる」なんてほくほく顔で言ったりします。 マーレージということばは私にとってはあまり耳慣れないものでしたが、本来の意味を調べてみると ------------------------------------------------------------------------------------------- mile・age [id] ━━ n. マイル数(による運賃); (マイル数計算による)旅費手当 (mileage allowance); 走行距離; 燃費; 〔話〕 有益性, 耐用年数. (エクシード英和辞典) ------------------------------------------------------------------------------------------- 「マイレージ」で国語辞典を引いても該当がありませんので、日本人の認識としては 「マイレージ」=航空会社のサービス ということになるのでしょう。 「フードマーレージ」という考え方はすべての「物」に応用可能です。 モノが移動すれば、そこに輸送のための「環境負荷」が内在している、ということになります。 その場合の「マイルが溜まる」というのは 「マイルが溜まっちゃったよ」 と眉間にシワを寄せ申し訳なさそうに言わねばなりません。 朝、布団で目覚めます。 かけている羽毛布団の羽毛は例えばポーランドから。 パジャマは中国から。 朝ごはんのお米はかろうじて国産ですが、もしもパンであれば小麦粉はアメリカから。 もしも卵があれば、卵は国産だが、卵を産む鶏の餌の材料は輸入品。 新聞を読み、トイレに行く。 新聞紙、トイレットペーパーは日本で作られるが、その原料のパルプは輸入品。 服に着替えるが、衣料品のほとんどがすでに中国製。 靴を履き、車に乗り込み、エンジンをかける。 確かに、靴や車の最終工程は国内かもしれませんが、原料(皮や、鉄、原油)はほとんど輸入品。 目覚めてから会社に出かけるまでに手にするものでさえ、簡単に書いてもこれだけのマイレージが溜まってしまうわけです。 世界中をいろんな「モノ」がガンガン移動しているわけで、そのために化石燃料が燃やされてCO2になります。 中国を中心としたここのところの世界的な好景気で、どうやら貨物船が足らないようです。 たしか去年のNHKスペシャルでもやってましたが、海運業界は「造船ラッシュ」。 中国は世界の工場となり、中国を中心とした輸入、輸出が急激に伸びているので、それを運ぶための船が足りなくなった。 そして、世界の工場である中国では、安い労働力と、甘い公害規制、低い環境意識を武器に「モノ」を作り、都市部はスモッグに汚染され水質も悪化。 それが風や海流に乗って日本にも少なからず影響が出始めているようです。 昨年九州が襲われた光化学スモッグは記憶にあたらしいところですね。 風や海流を利用する分には「マイレージ」云々という問題はありませんが・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/09/01 06:00:08 PM
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