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カテゴリ:◇国産杉 商品製作事例など
本日紹介するのは、◇国産杉の新材のベンチシェルフです。 OLD ASHIBAのベンチシェルフは好評いただいていますが、お客様から「新材」で作ってもらえないか?という問い合わせをいただき、対応しました。 →OLD ASHIBA ベンチシェルフ 通常の家具というのは、新材を使うのが当たり前なので、わざわざ「新しい材」なんていう必要もないわけですが、WOODPROの場合は、家具としては、杉足場板古材が先だったので、わざわざ区別する必要があります。 冒頭の写真は、杉の塗装していないもの。 日焼けしていないので、木のやさしい温かみのある色あいがいいのですが、どうしてもそのままだと「和風感」が出てしまいますね。 和室というのは、木本来の色合いを大事にして、着色せずにそのまま使うケースが多いので、杉やヒノキなどの針葉樹の場合は、特に「和室」のイメージと直結しやすいのだと思います。 そこで、薄茶の塗料で着色。 ◇国産杉の新材は、現在、ガーデニング商品をメインに使用しているため、塗料も完全屋外用。 水性であるということもあって、透明感も少なくて、塗装時に毛羽立ちが起こるので、ざらっとした手触りになりやすい。 屋外で利用することを前提とした商品なのでそれで問題はないのですが、屋内で利用する場合には、もう少し透明感もあって、手触りも良くしたい。 ということで、こちらの塗料は水性であっても、油性に近い発色というのが特徴の塗料です。 古材の場合は表面の組織が劣化しているので、塗料がしみこみやすく、結果的に濃い感じになりますが、新材の場合は組織が壊れていないので、仕上がりも多少明るめになります。 足場板古材の古材ならではの味わい、レトロ感とか、ダメージ感はありませんが、無垢材ならではの深みのある素材感は十分伝わってきますね。 ここまで塗装した感じでは、この状態でも十分商品になりそうだ、という印象。 手間をかけるほど価格がアップしてしまうので、このくらいの塗装で価格を抑えた方がお客様のニーズにも対応できるのではないか、という気がしています。 が、難点としては、光沢感に乏しい点と、表面をコーティングしていないので、手垢などの汚れが着きやすい点。 そこで、表面にツバキワックスを塗布。 写真だとよくわからないのですが、しっとしとした艶が出てきます。 シルバーの缶を置いてみると、光沢感が分かりやすいかな。 ワックスの塗布というのは手軽ですし、失敗することもほとんどありませんので、ここはお客様にしていただいて、価格を抑える、というのもいいかな、なんて思ってます。 ワックス塗布というのは、どうしても手作業になりますので、効率よく作業することが困難です。 工場でしても、自宅でしても、所要時間がさほど変わりません。 逆に、自宅の場合には、用途によって見えにくい部分は手を抜くこともできるので、効率がいいでしょうね。 仕上げを自分でしていると、メンテナンスも自分でできる、というメリットもあります。 杉は傷つきやすい材料なので、メンテナンス一つで「劣化」を「味わい」に変えることもできます。 ということで、いろいろ検討中です。 ◇国産杉 新材の家具類、内装材類はHPには掲載していませんが、現在いろいろと思案中なので、興味のある方はお問合せください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/08/04 08:06:39 AM
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