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カテゴリ:ちょっとおでかけ
少し前の4月6日のことですが、広島市内の川沿いの桜を見ながら、広島市中区基町の高層アパート群の周りも歩いてみました。 最初の写真は、アパート群の中心にある「公園」で、恐竜や象の形をした遊具が点在していました。 ただ、遊んでいる子供はいませんでした。 広島市の基町高層アパート群は、広島城の西側に広がるエリアで、戦時中は陸軍の用地でしたが、原爆投下からの敗戦を経て、原爆被災者が集まってバラックと建て始め、「原爆スラム」と呼ばれる不法占拠地となりました。 「原爆スラム」を舞台にした映画としては「仁義なき戦い」があります。 北大路欣也が追われて逃げ込んだのが原爆スラム。 広島市の中心部です。 今年は、そのそばにサンフレッチェ広島の本拠地である『エディオンピースウイング広島』も完成しました。 「原爆スラム」と呼ばれたように、不法占拠された整備もされていない場所であったため、その問題解決のためにできたのが「基町高層アパート群」です。 1969年に始まり、1978年まで、10年近くかかった大プロジェクトです。 終戦が1945年なので、「原爆スラム」の解消まで、30年以上かかったんですね。 高層アパート群は、一つの町として計画されたので、小学校や幼稚園、保育所もあり、11000人が居住できるように設計されているとのこと。 高層アパート群の中央には、放射状に商店街が形成されています。 かつては賑やかであった商店街も、今では人通りも少ないようで、土曜日だったこともあると思いますが、シャッターの閉った店舗が大半でした。 現在は、ほぼ4000人が暮らしているとのことですが、その半数は65歳以上の高齢者。 広島市の中心部にありながら、かなり寂しい街になっています。 商店街の一角に突如の行列。 どうやら、「中華料理 四季」に並んでいるようです。 基町高層アパート群も、完成からすでに50年近く。 街の活性化のために、学生の入居募集をしたり、収入制限を緩和したりといった取り組みも行われているようです。 さすがに、アパート内に入ることは憚られたので入っていませんが、高層階から見る景色は、きっと素敵なんでしょうね。
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Last updated
2024/04/17 05:29:00 PM
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