今から20年前の今日、1月7日は60年以上続いた昭和最後の日でした。すなわち、昭和天皇が亡くなられた日でした。今回は昭和最後の日となった昭和64年1月7日のことを思いだしてみます。
昭和64年といえば、私は職場に入って3年目の21歳、この日は確か土曜日でした。土曜日でも朝は仕事に行く時間に起きてテレビをみていたのですが、この日も同じでした。ただ、何かいつもより様子がおかしい。そして、アナウンサーが昭和天皇崩御という聞きなれない言葉とともに、画面が切り替わって黒字に白抜きの文字で『昭和天皇崩御』って出たのを覚えています。崩御っていう聞きなれない言葉の意味はわからなかったけど、昭和天皇が亡くなられたというのは理解できました。
その後、テレビはCM抜きで「激動の昭和を振り返る」的な報道特別番組がどの放送局でも行なわれるようになりました。確か、「地球の終わりが1時間後に迫っていても、ゴルフ番組を放送するだろう」って言われていたテレビ大阪(テレビ東京系列)でも同じだったように記憶しています。ちなみに、テレビがそんな状況だったので、この日はレンタルビデオ店がとても繁盛したそうですね。今ならCSもありますから選択肢の幅は拡がりましたけどね。
さて、私はこの日の仕事は休みだったのですが、母親は当時百貨店に勤めていましたので、「これは準備が大変だ」と言ったのを覚えています。確か、弔意を表す飾りをしなければならないとか話していたと思います。
私の母親同様に、この日お勤めだった方はそれぞれの職場でいつもとは違う動きをされたのではないでしょうか。
ところでこの日、私はどうしても銀行でお金をおろさなければならなかったので銀行へ行きましたが、後日通帳を記帳すると、「64-1-7」という印字がなされていました。別に狙ったわけではないけど、昭和最後の日に記帳されるようなことしておいて記念になったなぁと思います。
それにしても、前出の昭和最後の日の記帳のある通帳くらいしか記録としてはないんですけど、元号が変わるその時に立ち会うというのは滅多にないことなので、この通帳は貴重かなって思います。
それから、翌8日から元号が変わるというニュースも新鮮でした。産まれて「昭和」という元号しか知らないのに、明日からは昭和ではなくて「平成」だと。つまり、翌8日は昭和64年1月8日ではなく、平成元年1月8日なんだと思うと、すごい歴史に立ち会っているんだなって思ったものです。
ところで、昭和64年というのは7日間しかなかったわけですから、この7日間に産まれた人ってある意味貴重ですね。
みなさんの昭和64年1月7日はいかがでしたか? もう20年も前ですからね、遠い昔です・・・。