朝夕の通勤時間帯に列車の遅れってイライラするし、精神衛生上よくありませんよね。特に朝の場合はね。もちろん、帰りの時間帯でも、せっかく時間どおり列車が動いていたら問題ないのに、『先行列車遅れの影響により、ただいま5分から10分程度の遅れをもって運転しております』なんていうアナウンスを聞けば、うんざりしてしまいます。
私が通勤で使うのはJR大和路線(関西本線)なのですが、この路線の何かが影響して列車が遅れる(例えば、霧などの自然条件により)のなら仕方ありません。でも、JR大和路線は悪くないのに大阪環状線を走る関空特急「はるか」のせいで遅れることは多々あります。今日もそうでした。
この関空特急「はるか」は関西空港と新大阪、京都を結ぶJRの特急であり、飛行機を使って国内外からやってきた観光客が乗り換え無しに大阪や京都へ行くことができるという便利な列車であります。観光客にはとても便利であっても、その影響を被っているのが「はるか」の経由路線でない私が利用するJR大和路線なのです。
すなわち、「はるか」と通勤列車が同じ路線を走るために一つの列車の遅れが他にどんどん波及していくということです。なぜそのようになるのか。原因は2つあります。
大阪の都市交通の要である大阪環状線に「はるか」を走らせていること
大阪環状線は、大阪~西九条~天王寺~鶴橋~京橋~大阪と環状運転していまして、私鉄や地下鉄の路線と接続している大阪を代表する通勤路線です。私鉄や地下鉄の路線と接続しているということは、それだけ利用客も多いわけですが、そんな通勤路線を「はるか」が悠々と走っているわけです。
ただでさえ、通勤列車における乗客の乗り降りで時間がかかって列車の運行が遅れることもあるのに、それに加えて大阪環状線をほぼ通過するだけにすぎない「はるか」が走っていて、しかもそれが遅れることもあるなんて、いったいなんなんだ?
その「はるか」を走る路線の一部が単線であること
もうなんだかわからないでしょ。
すなわち、関西空港からJR阪和線を経由してきた「はるか」が新大阪や京都へ行くには、前出の通り大阪環状線も経由するのですが、そこからどうやって新大阪や京都へ行くのかというと、西九条から貨物線を経由して新大阪へ行くのです。その貨物線が単線なのですね。
単線というと地方の路線のように感じますが、大阪のど真ん中にも単線がありまして、しかもここを「はるか」が走るわけです。単線って、当たり前ですが1本の列車しか走ることができません。2本同時に走ったらぶつかりますからね。ということは、片方の列車に遅れが生じるといろんなところへ波及するのは当然のことです。
元々は貨物線ですから単線であっても事足りていたはずなのですが、当初の目的と違う状況になっているのが現状です。
以上2点の状況を改善しない限り、大阪環状線とそれに関連する路線の列車の遅れ解消にはならないわけです。それでは改善の見込みはあるのか?
私が考えるに、大阪府知事のハシモトが偉そうに航空会社に咬み付いても関西空港を発着する航空機の便が減らされているのが現状ですから、JR西日本も「はるか」の本数を減便するか、発着を京都ではなく天王寺にするだけで大阪環状線の遅れはマシになると思います。
ちなみに、来る3月14日にダイヤ改正がありますが、「はるか」関連では見直しはないようです。っていうことは、ダイヤ改正以降もこのままですから、またしても今日のような送れは解消されないんですね。
もはや年中行事のように列車が遅れることが多いのですから、出張等どうしても遅れることができないような場合には、かなり時間に余裕をもって家をでるか、または乗り換えの手間と料金は割高になりますが地下鉄を利用しています。
でも、ホントなんとかしてほしいですわ~