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テーマ:鉄道(21848)
カテゴリ:鉄道
先日、大阪城公園へ行ったときにちょっと懐かしいものを見つけました。
蒸気機関車の動輪です。これは国鉄の8620形のもので、プレートナンバーが台座のところにありまして、「68660」と書かれています。8620形は1914年から1929年まで672両が製造された蒸気機関車で主に客車牽引用として作られましたが、客車だけでなく貨車もけん引して活躍していました。そして、北海道から九州までの路線で活躍、1975年まで活躍していたそうです。 ところで、蒸気機関車といえば「D51」に代表されるわけですが、この8620形は「D」ってつかないですよね? 大正後期から製造されたC51やD50は称号変更されたものの、大正初期から製造されていた9600形やこの8620形はこのような数字の羅列のままとなっていました。 ちなみに、この「68660」が示す意味は、8620形の第1号機の8620から数えて640番目の登録車両であることを示しています。(製造番号っていう人もいるのですが、決してその順番で作られたわけではないので正確ではない) それと、この動輪の形、自転車のスポークみたいで格好よく見えませんか? これが回転すれば結構速そうにも見えます。蒸気機関車の動輪って、実はこのような形のものはより古い時代のものなんです。 さて、冒頭に「懐かしい」と書いたのは、この蒸気機関車が懐かしいというのではなく、この動輪が置かれているのをはじめてみたのは、1983年に大阪城築城400年祭りというのが大阪城周辺で行われて、高校の遠足で行ったときにこれを見つけたんです。こういうのは決して珍しくはないのですが、大概は有名なD51はC57といったところが設置されると思いきや、大正時代の名機8620形を持ってくるとは、って思った印象に残っていました。その後も何度かここは通りかかっているのですが、あまり意識してみていませんでした。 その後は大阪城公園は行ってもこれがある場所へは行っていませんでしたので、ここ最近の大阪城公園の整備の際になくなってしまったのではないかと思っていました。そして今回、久しぶりに通りかかってみると、まだあったことに懐かしさを覚えたというものです。 屋外に置かれていますけど、このように手入れされているようでよかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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これは渋いマニアックな展示ですね。
(2022年04月01日 19時13分19秒)
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