テーマ:天然石のある生活(460)
カテゴリ:北アメリカ産
祝日になると遅くなってしまう石雑記です。
3日連続でエレスチャルをネタにしましたが、 今日は「ボージーストーン」 です。 ネタにするのは2回目なので、正しくはボージーストーンその後。 ちょっとおもしろい話を聞くことができましたので、 書き留めておきたいと思います。 以前に取り上げたときは、 ネット上で説明されていることをまとめてみたのですが、 今回は石屋さんからお聞きした話です。 そこでお聞きした新たな情報とは…… ちょっと趣向を変えてQ&Aっぽくどうぞ。 Q1 先カンブリア時代の生物の化石だとか? A1 生物の化石というより、マンガンノジュールみたいなもの。 マンガンノジュールが海底にころころしているような感じで 太古の海底にあった物が、地殻変動でその海底が陸上になり、 上に被さっていた地層が風化してなくなって出てきたので、 誰かが並べたような状態で発見される。 シャーマンストーンも成分は違うが同じようにできたらしい。 ※マンガンノジュール マンガン団塊とも呼ばれる。 マンガンや鉄などの酸化物と水酸化物の混合物で、 水深約4000mの海底に広く分布している。 ほとんどはジャガイモくらいの大きさだが、 大きい物はサッカーボールほどにもなる。 切断すると、同心円状に成長した痕が見られ、 中心部にはサメの歯や別の岩石のかけらが核となっている。 どのように成長したのかは、まだ謎に包まれているが、 数10万年から100万年程度の時間をかけて成長したと考えられている。 Q2 インディアンの聖地で発見されるとか。 しかし、ワイディゴ族というのが調べてもわからないのですが……。 A2 決まった場所ではなく、いろいろな地域で(広範囲で?)出ると聞いている。 ワイディゴ族については知らないが、ホピやナバホなど、 いろいろな種族が瞑想などの儀式に用いていたのは確か。 Q3 普通のボージーストーンを磨くとレインボーボージーになるとか? A3 ボージーストーンは、黒っぽい砂(粉)にまみれた状態で売られている。 そのままでは手が汚れてしまうし、見た目もよくないのでキレイにして売っている。 透明なラッカーでコーティングする業者もいる。 ボージーとボージーをこすり合わせたりして磨くと、 チャルコパイライトなどが入っていれば虹色が出る。 Q4 現地(アメリカ)での人気は? A4 「ボージーストーン」は登録商標されているので、 ボージーストーンとしては売ることができない。 採取されるとき、地面に並んだような感じで見つかり、 しかも、ボージーの下の地面は、ボージーのために風化されずに残り、 ボージーがキノコのようにポコポコ生えて見えることがあるので、 「POP ROCK(ポップロック)」という名前で 売られている。 一人の方から伺った話なので、ボージーストーンすべてにあてはまるとは言えませんが、 現地のお話を聞くのは初めてなので、貴重な情報です。 (ありがとうございました!) ※補足 おそらく、一般にボージーストーンと呼ばれるこの石は、 一カ所ではなくあちこちで産出するものの、 厳密な意味では『ワイディゴ族の聖地』とされる場所から採取され、 カレン・ギルスビー女史によってペアリングと活性化(?)を 施された石のみが「ボージーストーン」であり、 それ以外が「ポップロック」と言うことになるのだと思います。 国内ではこの名前は聞きませんが、 なんだか楽しくなるネーミングですよね! 今回お話をお聞きした石屋さんが神保町ブックフェスタで ミネラルショップを出店されるそうです。 くわしくはイベント情報コーナーへ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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