カテゴリ:ロシア産
書いたはずなのに……手違いで消してしまったのでしょうか。
もう一度再挑戦です。 ちょっとゴツいギリシャの緑水晶……ではなくて ロシアはパブロフスクの緑水晶です。 (ダルネゴルスクと思っていたのは勘違いでした) ラベルによると、この緑色の原因は、ヘデンベルグ輝石(ヘデンベルガイト)だそうです。 やや寸胴気味ではあるものの、 先端の様子も、 先端と根本が絞れた「筆状」の結晶の形も、 色も、 ギリシャ、セリフォス島の緑水晶と似ています。 何も言われずに目の前に転がされたら、 「ごついセリフォスですねえ……」と、 言っていることでしょう。 こうなると、緑色の原因がヘデンベルガイトなのかアクチノライトなのか わからなくなってきます。 しかも、画像左下の、柱面にくっついている小さな結晶の先端が光に透けて、 なんとなーく、針状結晶さえ見えています。 水晶の発色原因については、わかっていないことが多く、 ローズクォーツの発色原因も初期の頃はピンク色ということから マンガンによるものと考えられていたことがあります。 チタン(ルチル)と燐による発色とわかってきたのは 比較的最近のことなのです。 ですから、アクチノライトと言われてきたのは、その緑色ゆえのことであって、 調べてみたらヘデンベルガイトだった……ということかもしれません。 アクチノライトは細く繊維状になるとビソライトと言われます。 このビソライトが内包された水晶は、アルプス山脈で産出します。 それと比べてみると……似ていません。 こうなると、わからない~わからない~と頭をひねるのも楽しくなってきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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