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2006/09/07
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何ともポップな色遣い、あっけらかんとしたシンプルな縞模様。
なんじゃい、これは……。

ゼブラ・ストーンと申します。

名前を見れば、一目瞭然シマウマ模様。
実際の色味は、黒っぽく見えている部分がもう少し赤っぽいです。
質はきめ細かく均一で、こんな感じで角を落としたタイル状に磨かれていると、
石と言うより陶器のような。

しかして、その正体は……「岩」です。
西オーストラリアの東キンバリー・エリアで産出する、赤みを帯びた帯およびスポット模様があるシルト岩または泥岩です。
泥岩は粘土が固まったもの、シルト岩は、粘土よりすこ~し荒い粒が固まったものです。
肉眼でもとうてい見えないと思うので、要するに粘土のような細かくて均一なものが固まった堆積岩なのです。

注目すべきはその古さ。約6億年を経ているとも、6億年前に形成されたとも言われています。
6億年前といえば、先カンブリア時代とか原生代とか言われるむちゃくちゃ古い時代。
地上に植物はまだなく、化石でおなじみ三葉虫があらわれているかどうかという時代です。

6億年前に堆積した粘土が現在に至る6億年の間に岩になったのか、6億年前にすでに岩になっていたのかは大きな違いだと思うんですが、調べてみても、そこらへんのところがちょっと微妙。
どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。

さらに不思議なのがその模様。
赤い部分は酸化鉄だと言われていますが、なにゆえ、こんなにポップな縞模様になっちゃったのか。
「そのメカニズムはよくわかっていません」という説明が多い中で、ひとつの説を見つけました。

「リーゼガング現象」というものです。
「ゲル中で生成する無機微粒子の群が,規則的な層状構造や同心円構造を描く現象」なのだそうで、どろどろした溶液(この場合は粘土)に無機微粒子(この場合は酸化鉄)がゆっくり拡散すると、規則的な縞模様を描いて沈殿することがある……ということです。(理解が間違っていたらごめんなさい)
この説が正しいのかどうかはわかりません。
ただ……リーゼガング現象の例の写真を見ていると、どうにも「ボツワナ・アゲートに似ているなあ……」と思いますが。

写真の石は、ポップな見かけとは裏腹に、古くて不思議な石だったのです。

さて、ゼブラストーンを検索すると、縞模様のジャスパー(ゼブラ・ジャスパー)や、アメリカはユタ州産の白黒まだらのゼブラ・マーブルがヒットするのでご注意を。






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Last updated  2013/05/09 02:01:48 PM
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