この子は、全国の皆さんがシェアして下さったおかげで、

とても素晴らしい飼い主さんが決まりました。

金曜日、この子は管理所から出ます。

あんなに吠え続け、リードを拒否し、

自分の感情のまま動いてたこの子が、

こんなにも人間のペースに合わせるようになりました。

「職員さんは、何を求めているのかな～

どうすれば喜んでくれるのかな～」

職員さんから目を離しません。

この子も飼い主さんも

お互いが幸せになって欲しいからと、

職員さんは、懸命にこの子と向き合います。 

ですが、職員さんは、

この子がここまで変われたのは

自分ではないと言います。

判定には合格したものの、今も管理所に残っている

二頭がいるのですが、

この子達が、躾をしてくれたんだと、

職員さんはおっしゃっていました。

時々この三頭を通路に出してあげてるそうなのですが、

写真の順番で、上下関係が出来上がっているそうです。

写真一番下の子が、吠えたりはしゃぎまくると、

写真真ん中の子が、怒るのだそう。

それでも言う事をきかないときは、写真一番上の子が、

抑えつけて怒るそうです。

実は、写真真ん中の子も、収容されたばかりの頃は、

とにかくやんちゃぶりが凄かったのですが、

写真上の仔から、ルールを教えてもらったのでしょう…

今では違う犬のように、すっかり落ち着いた子になっています。

↓この子は、写真真ん中の仔です。 

管理所に収容された当初は、毛布をビリビリ食いちぎるので、

寒くても毛布も入れられない程でしたが、

今では、そういう行為も全くなりなりました。

大人しく毛布の上でくつろぐ姿があります。

お座りも、待つ事も出来るようになりました。

そうすれば、職員さんが嬉しそうだから。

そうすれば、職員が沢山褒めてくれるから。

管理所に居る間に、色んなルールを学び、

新入りさんを教える側にまで成長しました。

女の子で、推定16キロ位です。

そして・・・

管理所に収容されたばかりの頃、

尻尾はふりながらも、警戒心を隠し切れなかったこの子は、

二頭の犬のリーダーになっていました。

人間に対しても、どんどん自分を出せるようになりました。

お座りもできます。

そんな自分をちゃんと見ているか、確認する余裕もあります。

職員さんは言います。

「この子は、何よりもハグが大好きなんですよ。

この後のハグが楽しみだから、

ちゃんと要求もきいてくれるんです。」 

職員さんは飛びついても叱りません。

一番大好きな事を、この仔から取り上げたくないと、

ハグに応えます。

この子の中で、飛びつきではなくハグなんです。

この子にとっては大事な事なんです。

全てを受け入れて下さる飼い主さんとなら、

絶対お互いが幸せになれる子だと思います。

リーダー気質があり、頼もしくもあり、

人間に対しては甘えん坊の愛らしい子です。

男の子　推定19キロ位 

この子達を、このままの形で飼い主さんにお渡ししたいと、

職員さんは、管理所でずっとこの子達と向き合ってきました。

ですが・・・

今、犬を求める人も少ない時期に入り、

管理所に訪問される方はほとんどいません。

 そして・・・

また「判定」の日、木曜日がやってきます・・・。 

少しだけ怖がりですが、人間が嫌いな子ではありません。

怖がるのはほんの少しの間だけです。

目のクリクリした綺麗な女の子です。

推定16キロ位。

私は・・・猟犬を勧める事は控えるようにしています。

猟犬が悪いわけではなく、

猟犬として生まれ育った仔は、犬の本能が強く残ってます。

それが良いとして、それが自分だなんだと、

その生き方しか知らず、生まれ育った猟犬を、

全て受け止め、猟犬としての犬生を尊重しつつ、

家庭犬にする事は、とても難しく厳しい道のりだと分かってるから…

この子もそうでした。

外見だけではなく、猟犬として生きてきた仔だと、 

この子の体全身から伝わってきたから、

私だけの中で止めておくつもりでいました。

かわいそうだけでは救えない「いのち」・・・

この子はそういう子だと感じたから。

ですが、今回この子を公に出す事にしたのは、

この仔から伝わってくる「猟犬」以外の

不思議なオーラでした。

なぜ、吠えないんだろう・・・

なぜ、他の犬に自分の存在をアピールしないんだろう・・・

なぜ、自分の強さ…いいえ、存在すら隠そうとするのだろう・・・ 

「いのちのはうす保護家」にも、元猟犬だった仔は沢山いました。

うちに来る猟犬たちは、みんなこの子と同じタイプだったのです。

これが数か月前だったら・・・

迷わず、レスキューの道を選択していたのかもしれない。

言い訳でしかありません。

力不足です・・・。 

男の子　推定22キロ位

小型犬や猫や小さな子供さんの居ないお家が良いかと思います。

事故が絶対起きないよう、

念には念を入れて・・・。 

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