エボラ対策オンライン訓練を開始、国境なき医師団
AFP BB NEWS 11月12日(水)18時15分の配信です。エボラ対策オンライン訓練を開始、国境なき医師団 緊急医療援助団体「国境なき医師団」がオランダの首都アムステルダムに開設した訓練施設で、エボラ出血熱が流行する国への派遣に先立ち訓練を受ける医療従事者ら(2014年11月5日撮影)。(c)AFP/ANP/BAS CZERWINSKI【11月12日 AFP】緊急医療援助団体「国境なき医師団(Medecins Sans Frontieres、MSF)」は11日、西アフリカを中心に流行しているエボラ出血熱と闘う援助活動家らを支援するために、オンラインでの訓練プログラムを開始した。MSFでは「エボラウイルスに関する基礎知識と封じ込め策を知りたい人は誰でも利用できる」と説明している。 ・・・続きはこちらから私見です。2014年3月西アフリカのギニアで最初の罹患者が発見されて、8か月が経ちます。エボラ出血熱は終息の兆しは無く感染地域が拡大しています。11月2日までの世界保健機構のまとめでは、感染の疑い例も含め13,042名が感染し、4,818名が死亡しました。死亡率は37%と、過去アフリカで10回の発症及び感染の時よりも死亡率が低い傾向にあります。しかし、此処に来て死亡率が上昇し50~70%と高くなっているとの世界保健機構のまとめです。原因は、エボラ出血熱に感染しながら申し出ない患者が5000人に上りその多くが死亡している為に本当の罹患者数や死亡者数が把握できなかったとの事です。もし、この事実が本当ですと感染者は18,000人に上り死亡患者は9,800人死亡率54.4%と、これでもこの病気の死亡率では低い値になります。5000人近い罹患者が表に出なかった原因の一つが西アフリカ独特の葬儀の風習にあります。死者を悼み、体を清める行為として死者の体を拭きます。日本でも湯潅の風習があります。※湯灌は、葬儀に際し遺体を入浴させ、洗浄する事です。簡易には遺体を清拭して済ませる場合もあります。故人が男性の場合はその際に髭を剃られ、 女性の場合は死に化粧が施されます。地域差があり、一般的ではない地域もあるとされます。似たような風習はどこの国にもありこの風習の為に感染した人が増え尚且つ表だって騒がなければ単なる病死として処理されてしまいます。これまで「国境なき医師団」は、エボラ発生地域へ向かう援助活動家ら数百人に対しても、単独または赤十字と提携して理論的、実践的な訓練プログラムを実施してきました。この中にはエボラ出血熱の患者と接する際に必要な何層もの防護服の安全な着脱の仕方などが含まれています。エボラに罹患した事を知られたく無く闇に葬る人と水際で食い止めようとする人、その努力に頭が下がります。死者の実数が明らかになるのは何時でしょう。本当の数字が明らかにならなければ防疫対策上正しいDataは取れません。ヒゲでした。