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カテゴリ:つぶやき
5年ぶりのガードマンとの再会の後、 昔よく利用した露天のピーナッツ売りの女性を訪ねようと思い行ってみました。
↓ いつも買っていた一番小さなパッケージ。一袋15円 ↓ 5年前と同じ道の角で、畳み半畳もない汚いテーブルに 二種類のピーナッツとマンゴーを並べて売っている女性がいました。
念の為に顔を確認すると、確かにその女性でした。 すぐにわかりました。
というのは、 彼女は、顔や首、腕に痛々しい火傷の痕があります 民族衣装で見えない身体の他の部分にも、おそらく全身に火傷痕があるのではないでしょうか。
肌の色が黒いので、白人や黄色人種ほど生々しい感じはしないのですが、 それでも、初めて見た時は、目をそむけたくなるようなひどい傷痕でした 顔には、刃物で切り付けられた痕も、ぱっと見てわかる深いものだけで2本あります。 おそらく、子供の頃に虐待を受けたか、あるいは夫や恋人から暴力を受けたか…。 勝手にそんなことを考えて、最初はチャリティのつもりでピーナッツを買っていました。 (別にピーナッツが好きなわけではないので、小袋を毎週、大袋を来客時に買う程度)
彼女とも気候のあいさつ程度で、特に会話を交わしたことはありません
ところが、 毎週ピーナッツを買っていると、不思議なことに なんだか彼女の生きていく強さに、 こちらが励まされるような気になるのです。
彼女の店は、決して繁盛していないし、 資金不足からか、いつも品揃えも貧弱です。 はっきり言って、他の店よりすこしパッケージが小さく量が少ないので、 お買い得を求める人なら、よそで買うでしょう
それでなくても傷痕が痛々しいのに、彼女は愛想もよくなく表情も乏しいので、 繁盛していない店にぽつんと座っていると、ますます痛々しく見えました
それでも彼女は、毎日毎日、同じ時間、同じ場所で店を広げ続け、 そして、時々控えめな笑顔を返してくれるようになりました。
なんとなく、私は毎週彼女の店でピーナッツを買うようになりました
さて、 彼女から密かにエネルギーをもらっていた私は彼女を覚えているけれど、 先程のガードマンよりも、もっと接した回数が少なかった彼女が、 私を覚えているでしょうか
そんなことを思いながら屋台に近づき、 いつも買っていた一番小さな「砂糖がけピーナッツ」を一袋手に取りました。
「こんにちは、おばさん。これ、ください」
「はい、こんにち…は あら~ 久しぶり~ 長いこと、いなかったじゃない~」
うっそ~ スゴイ この人も覚えていてくれた。 そして、こちらもとっても嬉しそうな笑顔です ええ~ 信じられない~
また、毎週この店に通うことになりそうです。
↓ そらりさんが卒倒しないように、できるだけ原形と違うピーナッツ画像にしました ↓
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