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伊奈利短歌ツイ短歌小説「伏見稲荷大社の物語」・「働く女性たち駆け込み寺居酒屋ポン吉」最近では長編小説…小説西寺物語　小説盆栽物語小説鯖街道老人と性里坊さくら苑小説老人と性を書いています。ツイ川柳ツイコラムシルバー短歌

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2017年03月04日

働く女性たち…「無毛の女高校女教師純子」駆け込み寺居酒屋ポン吉３５話

カテゴリ：カテゴリ未分類

働く女性たち…「無毛の女高校女教師純子」駆け込み寺居酒屋ポン吉３５話

音吉は店の食材を買いに近所のスーパーをはしごしていた。公立の城南高校の裏側には非常出入り口なのか鉄柵の門扉がある。この場所は校舎からも見えなくて教師や職員の喫煙の場所になっていた、その場所に目立たないように男の教師が煙草を吸っていた。このシーンはもう音吉は何回も目撃しているが、音吉も愛煙家なので見て見ない振りをしていた。

ある日、この場所を自転車で通りがかったが、その時、女性教師らしい人が、
「いゃん～音吉さんじゃないの」
と声をかけて来た。この女性は純子といってまだ３０前後で数年前に店にきたことがあった。その後、結婚をしてからは音沙汰がなかった。その純子さんが、
「たしか～音吉さんはワンルームマンションを経営していたわよね…そこ空いてます?」
「いや～あいにく満室です。それよりもう離婚したの?」
「はい、２５歳で結婚をして３０歳で離婚するのです…今のマンションを売って夫と半々になります。それに４月からはこの高校に赴任しますのでその打ち合わせに今日は来たのです」

そして、その夜に純子さんはJR西大路駅近くの「洋風居酒屋ポン吉」に遊びに来た。音吉は、
「あの高校の教師らが裏門で煙草を吸っているが…」
「あぁ～あれネ、なんでも校長も教頭も愛煙家でそれに教師の約半分が煙草を吸うらしいの、それで学校の敷地の外ならいいという暗黙の了解らしいの」
「純子さんは前は煙草を吸っていなかったよね～」
「はい、夫のとの仲が悪くなってからイライラして煙草を覚えてしまいました。音吉さん、それより私の悩みを聞いてよ…」

純子は熱烈な恋愛をして１２歳年上の男と結婚したが、その男の性癖がなんとアソコの毛がない、つまりパイパンが趣味だったという。純子もその男が大好きで風呂場でその毛剃りプレーを楽しんでいたが、その毛が生えてきたころにはチクチクして痛いということがあった。それなら一層のこと脱毛の施術を受けたらと夫婦が合意してある専門店でパイパンになったという。その後、夫が浮気したのが発覚して離婚を決意していた。純子も純子でそのころ好きな男ができていた。しかし、それは心の中の浮気でその男とはなにもなかったが、こうして離婚が決定してからは堂々とお付き合いするようになったという。

そこで純子が音吉に、
「実は…その男の人にネ、私の無毛のことをまだいっていないの…マスターはもしこれを聞いたらどう思います」
「うん～実は俺もその気があって前の妻に剃らしてくれと頼んだが、変態といってののしられたことがある」
「あらら、そうだったの、ほな私と気が合うじゃないの」
「いやいや、その手術というのは永久脱毛なの?」
「そう、もう絶対に生えないと医師はいっていましたから…」
「そうか～それこそ若毛のいたりやな～」

この店のママの幸子もこの話を興味をもって聞いていた、そして純子に、
「相手の人は独身なの?」
「はい、３３歳ですが独身です。智也という名前でその人も他校の公立高校の教師です」
「独身なら正直に打ち明けたらとはならない問題よね～」
「そんなことをどういう顔でいうの～ママ、元々の無毛症なら病気でやむをえないとなるのですが…」

そこでママは純子にその智也をこの店に連れてきたらということになった。そして何気なしに音吉どんが、智也にパイパンはどう思うと探ったらということになった。音吉は音吉で趣味のパイパンの画像をネットからかき集めてスマホに保存していた。そして純子と彼は店にきた。純子はママと話し込んでいる間に音吉はそのスマホの画像を智也に見せている。そして智也に、
「私の趣味はこういうものだが、智也さんはこういうのは嫌い?」
智也は右隣に座っている純子を気にしながらその画像を見ている。そして、
「いい写真ですね～どうですマスター、私の保存している写真と交換しませんか?」
「ほう、智也さんもこういう趣味ですか?」
「ま～ま～しかし、こんなことは口が裂けても純子さんにいえないから二人だけの秘密にしませんか?」
「了解、男の約束です」
と、音吉と智也が盛り上がっているのを見て、ママは、
「あらら、二人で何か?いやらしい写真を見ているの?」
といって智也のスマホを取り上げて、それを純子に見せているので智也は大慌てでそれを取り返そうとしていたが、それは後のまつりだった。そして智也は急に元気がなくなってきた。

その智也を元気づけるために店の地下にある「スナックたんぽぽ」に誘っていた。そして音吉は智也に、
「実は～これ全部、私とママと純子さんが仕組んだドッキリでした」
「ドッキリ?～しかし、そんな恥ずかしいことを純子さんに知られて私は…どうしたらいいの」
「しかし、もし純子さんがパイパンだったらどうしますか?」
「そら～毎日が楽しいでしょうが、そんなことは絶対にありえません」
「そう、それなら今夜は純子さんをラブホテルに誘ったら…」
「いや～もう恥をかいたから無理でしょう…こんな変態の男に…」
「そんなことはない、ささ、店に戻って純子さんを誘いに行きましょう」

こうして純子と智也の目出度い初夜になったが、なぜかそれを見届けるとママも一緒に行くといっている。音吉は、
「おいおい、３人でラブホテルはないよ～ママ」
「何をいっているの音吉どん。４人ですよ、ささ、早く店のシャツターを閉めなさい」
「うん?…それならママのも剃らしてくれる?」
「はい、いいですよ…私は音吉どんの前の奥さんのように変態だとは思わないけど～剃るなら私と結婚してくれる?」
「……………」

　　　　　　　　