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働く女性たち…「医療事務 詩織」…セクシーマッサージ 駆け込み寺居酒屋ポン吉」36話
石を投げれば接骨院に必ず当たるほどこのJR西大路駅周辺には増えた。またこれとは違ういわゆる町医者の電気療法にほぼ毎日通う男女の高齢者も多くいる。一方で女性を対象にした30分健康体操に通う人もいる。つまり、高齢者の足、腰を治療または鍛える姿はそんなに美しくはないが、微笑ましいものだ。 その地域にある「洋風居酒屋ポン吉」の客にも女の老人の客がかなり多い。これらは店のマスターがお目当てで嫁の悪口を聞いてもらえるのか開店の5時半には近所の健康体操のジャージー姿のままビールを注文している。その中の68歳の梅子さんが、 「息子の長男の嫁に詩織というのがいるが、その詩織は近所の接骨医のパートにでている。私はその接骨医にはいかないが、ここに通っている年寄り仲間に聞くとどうも嫁と先生との仲がいいと噂されています」 「ほう、よくある三文小説の世界ですね…しかし、それは噂でしょう?」 「いえ、その接骨医は先生が1人で治療ベッドは3台しかないそうです。そのベッドに嫁が寝かされて何かをされているのを偶然私の仲間が見たそうです」 「それは暇な時間に詩織さんの腰や体をサービスで治療していてのかもわかりません」 「いえいえ、あの嫁から腰や肩がこったなんてことは聞いたことがありません」 そのころ丁度この店のマスターの音吉が50肩で左の腕が上がらなかったのでその偵察を兼ねて治療をすることになった。その接骨医は民家を改造したもので受付にはその詩織がいた。ここは完全予約制で30分ごとに予約が入っている。音吉を治療しているのは60歳前後の青木という先生で欲目で見てもそんな女にもてるタイプではない。一方の詩織は30歳前後の色白美人でピンクのナース服がよく似合っていた。その青木が音吉に施術をしながら、 「近所の方ですか?」 「はい、駅近くの居酒屋をやっています」 「あぁ、あのポン吉さんですか…私も一度は行きたい店だと思っていました」 この青木とポン吉はなんとなく気が合うのか?青木はそれからすぐに飲みに来た。青木は焼酎が好きでその酔い方も陽気でママの幸子もこの接骨医に通うことになっていた。青木もママが気に入ったのかそれから数回も店に来ている。そこでママが青木に、 「あの受付の詩織さんは綺麗なお方ですネ…」 「はい、それはそうですね…」 とこの件では青木はこの話には乗ってこなかった。それならなお怪しいと音吉が、 「あの詩織さんの義理のお母さんが、嫁が先生と不倫しているといっているのですが、先生はそれになにか覚えが?」 「いゃ~それはないようなあるような…しかし、マッサージが好きな女性でいつも週に1回30分はしています」 「ほう、マーサージですか?」 「そうですが…マッサージといえばマッサージです」 音吉とママの目を交互に見ながら青木は実は…、 「あの詩織さんは医療事務の資格があって保険請求のすべてを任しています。ある時、詩織さんが健康保険証を持ってきて私にも治療をしてほしいというのです。それで腰の治療をしたのです」 「それなら別に…」 「それが…なんとなく奇妙なムードになって私は詩織さんにセクシーマッサージをしてしまったのです」 「セ、セクシーマッサージ?」 「はい、なんていうか…女性を感じさせるテクニックですが、これは私のまったくの趣味になります。ところがこれを詩織さんが気に入ったのか週に1回ほど前後に予約が入っていない時間に自分の予約を入れています。まあ~私も開業資金で借金をしていますので詩織さんがそれでいいというならと…」 「そ、それで青木さんは詩織さんとの…Hのほうは?」 「いぇ、それはないです。指だけです…」 そこでママの幸子が身を乗り出して、 「先生、そのセクシーマッサージというのは別料金ですか?」 「いぇ、別もなにもこんなことは元々やっていませんから、でも…ママなら国民健康保険の3割負担のみで腰と肩などの治療の名目で喜んでやらさせてもらいます」 「あら嬉し、最近この音吉どんが私をかまってくれないの、ですから私は青木先生の治療を受けます」 こうして幸子も週に1回の治療を受けていたが、その詩織さんの姑の梅子さんには、 「梅子さん、心配しないで私もあの青木先生の治療を週に1回は受けているの、これがとても優しくて紳士ですから、そんな詩織さんとの不倫なんてのは絶対にありませんから安心してください」 「そうですよね~私もあの青木先生を素敵だと思っていましたから、駅前の接骨院から転院をしょうと思っていたとこです」 「そうなの~それなら詩織さんにいって予約を取ることを私も勧めますのことよ~ホホホ」 そんなころ音吉の50肩もかなり良くなったので最後の治療で肩を揉んでもらっていたが、音吉、青木のどちらともなく、 「女っていうのは欲が深いというのか環境にはすぐに順応するからみなさん長生きされますね…」と、思いながら顔を見つめあっていた。その青木先生に治療してもらったママの幸子は血行がよくなったのか?、化粧ののりが良くなったのか?益々綺麗になっていた。 このコラムが少しでもおもしろかったら↓↓↓の画像をワンクリックしてください。ブログランキングに参加しています。現在3~4位どす。。。 小説家ランキング 働く女性たち…「無毛の女 高校女教師 純子」 駆け込み寺居酒屋ポン吉 35話 働く女性たち…「雪女 ゆき」自己破産に自力で挑戦・駆け込み寺居酒屋ポン吉 34話 働く女性たち…「ダンプ姉ちゃん 理恵」…駆け込み寺居酒屋ポン吉 33話 働く女性たち…「痔の女 ひふみ」 駆け込み寺居酒屋ポン吉 32話 働く女性たち…「お年寄りにやさしいメンズパンツ 律子」…駆け込み居酒屋ポン吉 31話 働く女性たち…「バニーガール うさ子母娘」駆け込み居酒屋ポン吉 30話 働く女性たち…「美容師の復讐 理子」…駆け込み寺「洋風居酒屋ポン吉 29話 働く女性たち…「赤ちゃんポスト 涼子」(こうのとりゆりかご) 28話 働く女性たち…「イナリスミレ 菫という女」…駆け込み寺「洋風居酒屋ポン吉」25話 働く女性たち…「病院検査技師 静香」…40歳年上老人との禁じられ恋 24話・あんこう鍋 「働く女性たち…「ゴミ屋敷の女 美幸」…駆け込み寺 「洋風居酒屋 ポン吉」23話・100均のすぐれもの、デッキブラシ 「働く女性たち…「眼科医 瞳」…鋭利な剛毛は凶器にもなる」…22話…フランス食パン(ハードトースト) ブラザーベーカリー西大路店 働く女性たち…「老人女装の玉ちゃん」…駆け込み寺「洋風居酒屋 ポン吉」21話 働く女性たち…「女の愛の計算は複雑怪奇 恵梨香」…駆け込み寺「洋風居酒屋 ポン吉」20話 屁理屈コラム…女の綺麗好き、男の汚い好き・妄想を定着させるのが小説なのか?、それとも邪道なのか?…関西のアイドル・出町柳けい子 小野篁の禁断の恋…藤原香子に貢いで閻魔さんの書記官としてのアルバイト。生まれた子供が「小野小町」「紫式部」 伏見稲荷大社の物語 85話 小説…「働く女性たち」…「めんどう婚 瑠璃子」 19話~「洋風居酒屋 ポン吉」駆け込み寺 音川伊奈利 嵯峨天皇の即決断で1200年前からお寺に保育所ができた。この日本ではまだ「保育園落ちた!」の状況とは日本の恥になる。伏見稲荷大社の物語 84話 小説…「働く女性たち」…幸子の復讐 18話~「洋風居酒屋 ポン吉」駆け込み寺 音川伊奈利 無料の電子書籍…「働く女性たち」~話はここでも読めます お賽銭の勘定に京都銀行の行員10名が一週間もかかるという伏見稲荷大社・その1200年前のお賽銭のお話し 83話 神様は目に見えないからこそ神である。仏壇の位牌は元々朝廷の官位を証明するものであった。伏見稲荷大社の物語…82話 初詣客の警備にフォックス警備の狐が大活躍するも人間に化ける特訓は大変になる・伏見稲荷大社の物語…81話 お笑いコラム…「伏見稲荷大社」の物語も80話にもなりました。最初の1話は「吉祥院天満宮・政所公園の白狐」これになります 新・京のいけず石・いけず石・古典のいけず石、背丈80センチ、駐禁ダメ押し、花壇風の上品な、・ど根性いけず石… この コラムに関するご意見等は「音川伊奈利の掲示板」にお書きください。HNは必ず書いてネ、 新電子書籍…このブログの記事をまとめた無料の書籍になります。 「伏見稲荷大社の物語・嵯峨天皇と稲荷神社 73話…更新随時」 http://p.booklog.jp/book/108339/read 「京都歴史裏のコラム・吉祥院天満宮・政所公園の白狐、北政所御墳墓、吉祥院稲荷・キュウリの糠漬け」 http://plaza.rakuten.co.jp/kyoto24/diary/201607090000/
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最終更新日
2017年03月08日 07時10分27秒
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