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カテゴリ:金融・トレード
今日は指向を変えてちぃとマジメなお話し。 コレを読んでいる読者の殆どの皆さんは、何かしらのお仕事を されて、その「勤労対価にてお金を貰って生計を立てている」 スタイルが殆どでしょう。 中には、毎日入る”金利”や月々の”不動産収入”でと云う方も 居るのだろうが、それはごく小数派であってこういう生計で暮ら している方にとっては「なんだそんな事か。」と”トイレで用を 足せば紙で拭く”程度の戯言なのでご勘弁あれ。 ----------------- 一般的には。いっときの「至上拝金主義」をリーマンショック が象徴するように終焉を迎えた。 「ああ、やっぱりコツコツマジメに働かなきゃならんのね。」 と腹の中で心しているヒトが多い事だろう。 ところがドッコイ・そんなまるで「おサル」のような単純な頭 でお金の事を考えているとトンでも無い事になりますよ。 ------------------ 今年になっての異常なまでの円高水準は、私自身も想像を遥に 超えており、いわゆるリアルマネー(手元資金)は枯欠状態の 有様。 しかしその反面、景気に最も敏感な金利は下落の一途で、この ままあと1年も継続しようものならば「含み益にもなる地所」 でも更に購入しようかとも真剣に考え中。 グラフは日経平均と為替。(3年間・週足) (ローソクが株価・青いバーが為替) 景気の”船頭”がこの有様だから当然株価も振るう訳も有ろう はずも無く。 「人件費が安いから諸外国へ、バシバシ生産拠点を持てば凌げる という発想で輸出をメインにしている国内企業の殆ど」は この為替&金利のグラフに表れているように(3年バーチャート) 如何にこの国が外貨で儲けているか良く判る。(つまり為替が振る わないと、金利すら上がらない。) このような状態は外貨で儲けても、決算期の為替差損で大きく赤字 になることは明白だから、ますますもって国内企業の株価は上がら ない。(上がるはずがない。) (逆の言い方をすれば、コレだけ日本円の価値が世界的に高いのだ から、国内価値で見れば安価な値段で優良な企業株がご購入でき 訳だ。) じゃあ、なんで政府のお偉いさんが、円高対策だの株価対策だのと お騒ぎになっている理由は、例えば為替の場合、殆どの企業が今年 3月とかに予め、「じゃあ今年の9月の為替は○×円のレートね。」 と予め予約をしてその数字を根拠に決算をしなければならない(為 替予約の事)で、その想定外(それも具合の悪い方)に推移されると 、非常にマズイ事になるので騒いでおります。 かの「任天堂」もあれだけ欧州・米国で販売絶好調だったのに決算で は数百億の赤字に転落しているし、9月も終盤になれば中間決算の 時期なので、政府も何とかしなければならんという訳だ。 -------------------- ところで、何故に日本円がこんなにに高いのか???? 皆さん。どうお思います? それは日本が堅調・好景気というわけではなく、他の主要先進国に比べ ればマシだからです。 幸いにしてコレだけ円高ですから、国内の資産(特に不動産は円高に守 られ)外資が買占めする事が出来ない。 逆に資産価値の安い土地を持つ国に日本が進出して生産拠点をもれると いう安易な発想にも繋がるわけです。 つまりは日本そのものは”信用が高い”ということです。(今の処。) 信用されれば価値は上がるのは当然で、相場モノで云えば”金”と言う 商品の上昇率を伺ってもよくお分かりになると思います。 グラフは米ドル&金(3年ローソク米ドル・バーチャートは金) でもね。 そのような、諸外国に信頼されている国の中で生活している私達は、決し てそんな景気が堅調とは実感していません。 この前のGDPの数値も所詮輸出に頼った「他力本願」で足元のレベルを 示す「個人消費」はタジタジ。 そのうち信用不安が募っていけば、ジンバブエやパキスタン・ノルウェー やギリシアのような自体になる事も十分に孕んでいる訳で、ゲームで言え ば「一旦・リセットねっ」 と言うことにも・・・ そうなれば預金は紙屑。借金も紙屑。いわゆるディフォルトでんな。 ロシアのように1/3というレートならマシかも知れんが・・・ 結局はリアルに労働人口が大きく、足元で稼ぎまくっている「中国・ インド」の出番になりそうな感じが十二分にあるのですよ。 ------------- 新興企業の異常なる期待値から有り得もしない異常な価格の株券を貰 って、ウハウハしていたIT企業のヒト達は、そういうお金そのもの の仕組みを全く分かっていないだけで、優遇税制が切れれば今日のよ うになって当たり前というもの。 さて(正規)雇用情勢の厳しい世の中だが、それは逆に勝ち取ればソ レだけ価値のある事であって、「休みもなくタダ只管に働く事だけで は、所得の温存」になるだけで増えはしないものです。 (数年間で数倍にも給料を出す、おバカな会社なんて有るわけない。) このような世の中で資産形成に、一般庶民にとってもありがたい制度 があります。それは「団体信用保証制度」というもので、一定水準の 信用を確立すれば、たとえ志半ばで万一のことがあっても失う事が無 いのが良い所。 流石に金やプラチナを購入するローンには保障制度は無いからムリな ので・・・どうしようかな? 保険か??? でもソレは年々次々と良い商品が出るし、情勢も変わ るし、金融商品で最大のリスクをとる「生命保険」なんかとてもやる 気力にならんな。(何といっても自分のお命を掛けるんだから。) 個人的には、 こうして社会的信用のあるうちに何かまた一山こさえておかないとい けないな。 とも考え中なのです。(年齢的にもリミットがきてるし。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 26, 2010 10:15:13 AM
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