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カテゴリ:金融・トレード
民間投資家に債務(借金)返済の一部免除を求めていたギリシャ政府は9日、元本(額面)で1720億ユーロ(約18兆6千億円)の国債をもつ投資家が要請に応じたと発表した。元本全体の83.5%にあたり、目標の90%には届かなかった。 ギリシャ政府は、要請に応じない投資家がもつ国債の元本も強制的にカットする方針だ。 一部の投資家にとっては一方的に借金を踏み倒されることになる。 自発的に債務削減に応じてもらう方針を断念し、削減を強制する「債務不履行(デフォルト)」が避けられなくなった。債務不履行は、先進国としては戦後初になる。 ただ、これで昨秋から検討されてきたギリシャの債務削減が実行に移されることが正式に決まった。 民間投資家への借金2060億ユーロ(約22兆円)がほぼ半減する。計画通り債務を減らすことができる「管理された債務不履行」になった。 かつてのロシアやアルゼンチンで起きた債務不履行のように、突然借金が返せなくなり、金融機関や市場が混乱する事態は避けられる見通しになった。 ほとんどの民間投資家に損をかぶってもらうことになったため、欧州連合(EU)などによるギリシャへの1300億ユーロ(約14兆円)の追加支援が実施できる条件が整った。 EUのユーロ圏各国は9日午後に電話会議を開き、ギリシャからの報告を受けて追加支援を実行する方針を確認する見込みだ。 ---------- レスラー独経済相 「ギリシャの債務交換は重要なステップ」 独財務省筋 「ユーログループは来週、ギリシャ第2次支援に関する協議を実施」 ショイブレ独財務相 「ISDAのギリシャCDS判定、支援に影響しない」 「ユーロ圏はISDAのどちらの判定にも準備している」 「ギリシャは『例外なし』のCAC発動へ」 「ギリシャのような債務再編はほかにない」 「ギリシャは独やEUを責めるべきでない」 「ギリシャは他の支援を期待すべきでない」 ギリシャ政府当局者 「債務交換は全て上手くいった」 「債務交換の結果は現在も集計中」 「債務交換の最終的な数字は9日公表」 「債務交換受諾率、CAC発動後95%以上に」 「ギリシャ内閣は集団行動条項の発動を承認」 ギリシャ銀行関係者 「債務交換の参加率は暫定値で約85%」 ベニゼロス・ギリシャ財務相 「ギリシャは今後も改革措置を継続へ」 「債務交換でギリシャは1050億ユーロの債務を削減」 「今日はギリシャにとって歴史的な日となった」 「CDS発動によるギリシャ経済への懸念はない」 「CDSに関連したISDAの任意の決定は心配していない」 「債務交換への参加率は期待より高かった」 「CAC(集団行動条項)の発動をユーログループに提案する」 「2020年に財政赤字を対GDP比120%にすることは可能」 「ユーログループとギリシャはCACの発動を今日決めるだろう」 パパデモス・ギリシャ首相 「債務交換は歴史的な出来事」 「ギリシャは流砂のなかから去ろうとしている」 「ギリシャは失敗を反映させなければならない」 「歴史的な結果を無駄にすべきではない」 EU 「ユーロ圏財務相、ギリシャ2次支援を12日決定へ」 「第1次支援の50億ユーロに関しても12日に決定予定」 ISDA(国際スワップデリバティブ協会) 「クレジットイベントの可能性を協議へ」 「委員会が今日ギリシャについて協議へ」 「委員会がGMT午後1時(日本時間9日22時)から会合」 「ギリシャに関して信用事由が発生」 「19日に入札実施を決定」 ---------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 11, 2012 08:57:58 AM
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