自然が造る庭
こんばんは、ほうとうです。 甲武信ヶ岳山行の最終話です。 千曲川源流コースの沢沿いを下っていると、驚くべき風景を見かけたのです。 自然が生み出したものなのに、あたかも人間が作った庭のような風景でした。 駆け下る沢 苔の中の流れ 苔の斜面 岩と苔と流れ 苔と木立と流れ 苔と岩と木立 この手前の岩は、まるで手水鉢(ちょうずばち)のようです。 広がる苔の中に岩が点在し、間に水が流れ、時には滝のように段差となり、遠くには木立があって、その奥の視界を遮る。 考えてみると、自然の美を、限られた空間に様式化して取り込んだのが日本庭園であり、美の共通認識が日本人に備わっていたと言うべきなのでしょうか。 ともあれ、単なる森ではなく、いくつもの要素で構成された美的空間があることに、いたく感じ入ったのでした。