次世代の層を厚く
こんばんは、ほうとうです。 12日(祝)、広島市のアステールプラザ大ホールで行われた、第2回ひろしま国際指揮者コンクール本選に行って来ました。 このコンクールは、ひろしま国際平和文化祭の中の一つの催しとして行われるもので、平和の種をまき、次世代を育てる、との理念の下、音楽、メディア芸術、ストリートダンスの3分野でコンクールや街頭での活動などが8月から9月にかけて隔年で行われるものです。 また、このコンクールでビデオ審査を経て広島での予選に来た参加者は、6日の平和記念式典に出席したそうです。 さて、本選では(出演順に)鄒 佳宏(ゾウ・ジャーホン、台)、ソン・ミン・ギュウ(韓)、シェン・イーウェン(中)が登場。 課題曲である細川俊夫の「昇華」チェロとオーケストラのための、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲の2曲をそれぞれ指揮します。演奏担当は、広響とチェロ独奏の上村文乃。 3回同じ曲を繰り返し聴くという、私にとって初めての経験に、集中力が維持できるか、ちょっと緊張しました。なぜなら聴衆賞の投票ができるから。 結果は、シェンさんの圧勝。1位だけでなく、その他の賞も総なめ。確かに個性を存分に発揮したのは彼。元々、作曲家で、米国の指揮者コンペティションで複数の1位受賞歴がある人です。でも、2位のソンさんも悪くなかった。彼も20以上の欧州のオケを指揮した経歴の持ち主。 となると、本選に選ばれなかった、或いは予備選考でふるい落とされた人の実力はどうだったか。 私としては、誰に投票するか困ってしまうほど大接戦であって欲しかった。 そうなれば、このコンクールの存在意義もグンと上がると思います。 これからが主催者側の正念場ですね。