㈱FPコンサルツ広場　FPの幸せ探検隊

海上保安大学校では当時、夏休みになると有志で端艇巡航（18人乗りのカッターボート）を呉から小豆島まで往復した。

計画では半分オールで漕いで半分は帆走（風で帆を上げて走る）の予定だったが行くとこ行くとこ向かい風で反対に押し返されるぐらいの勢いだった。

カッターボートはセンターボード（船の下の翼みたいなもの）が付いていないので風で切りあがらずタッキングが出来ずカッコ良くビーチの女の子にさよならを告げたのに同じ海岸に戻ってきて「なんで帰ってきたの」と言われ、風呂に入りに帰ってきたなどと言い訳にもならないことを言い、実際風呂屋に行くとあまりの日焼けとボロ着なので「あなたがたは公衆衛生法により風呂に入れない」などと言われ「僕たち海上保安庁」と言ってみたが「そんなの関係ない」としかられた。

たまには嵐に見舞われ船の中の海水を書き出し沈みそうになったので船長判断で「海保を呼ぼうぜ」ということになったが大半の乗組員は「それだけは死んでもやめよう」という結論にたどりついた。