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テーマ:異常気象(5)
カテゴリ:ナンチャッテ経済学・ファイナンス
最近夏のような天気が続きますが、SMBC日興証券末永豪謙さんの、今夏に発生が予想されるラニーニャの経済への影響の解説がわかりやすく興味深いです。YouTubeでは全部観られませんがTVerなら5/8まで観られます。
米国の予想では今夏ラニーニャ派生の確率は60%だそうで、発生した場合、2年間エルニーニョが続いた後なので昨年以上に猛暑の可能性があるそうです。野村総合研究所の木内登英さんによれば今後気温が1.5度上昇すれば世界の食品価格が9%上昇し世界のGDPが0.5%下がるとの事。数年前のように穀物相場は上昇するのか。 物価が上昇すれば米FRBは金利を下げることができず、米大統領選でのバイデン氏の再選も危うくなりそうに思います。また民衆の生活への不満から大衆迎合的な極右政権が誕生しやすくなるようにも思います。とにかく世界が不安定になりそうに思います。 日経モープラFT:ラニーニャ到来か 世界景気下振れリスクBSテレ東5月1日(水)放送分5月8日(水)7:04 終了予定 ■参考リンク エルニーニョ現象終息へ 夏にラニーニャ可能性も災害・気象2024年4月10日 19:10日本経済新聞 気象庁は10日、南米ペルー沖の海面水温が上がる「エルニーニョ現象」が5月までに終息する可能性が高いと発表した。平常に戻った後、海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」が夏の間に生じる確率も50%あるとしている。 エルニーニョは世界的な気温上昇や異常気象の原因とされ、気象庁は春まで続く影響で、日本では今夏、猛暑になると予想している。ラニーニャは日本で夏に暑く、冬に寒くなる傾向がある。〔共同〕 春割ですべての記事が読み放題 有料会員が2カ月無料 JAMSTEC BASE:がっつり深める研究者コラムこの夏にはラニーニャモドキ現象と負のダイポールモード現象が同時発生か? 昨春に発生した太平洋熱帯域のスーパー・エルニーニョ現象は、昨年末に最盛期を迎え、現在徐々に衰退し始めています。一方、昨夏にインド洋熱帯域に発生した正のダイポールモード現象は、昨秋に最盛期を迎え、今は終息しています。現在は熱帯インド洋全体(特に西インド洋)の水温が高い状態にあります。 気象庁やいくつかの現業予報機関は、典型的なラニーニャ現象が今夏に発達する可能性を報告していますが、アプリケーションラボの予測システムは、ラニーニャ現象というよりはラニーニャモドキ現象が夏に出現し、冬まで持続すると予測しています。予測の不確実性はまだ大きいですが、インド洋の熱帯域には、昨年とは逆に負のダイポールモード現象が発生すると予測しています。 最近では2022年にラニーニャ現象と負のダイポールモード現象が同時発生しました。2022年の夏は、東・西日本と沖縄・奄美で平均気温がかなり高く、 降水量は北日本でかなり多くなりました。また2020年の夏は、その前年に正のダイポールモード現象とエルニーニョモドキ現象が発生した後に、ラニーニャ現象と負のダイポールモード現象が同時に発生した夏でしたので、今年の予測に似た状況でした。この年の夏は全国的に気温が高く、7月には梅雨前線の活動が各地で活発で洪水が発生し「令和2年7月豪雨」と命名されています。今年の夏も梅雨前線の活発化に注意が必要になりそうで、今後の熱帯海洋の様相から目が離せません。 以下略。 農業環境技術研究所:エルニーニョ、ラニーニャと世界の穀物収量の変動との関連性を解明大気環境研究領域 飯泉 仁之直 (文:サイエンスライター 斉藤 勝司) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.04 15:34:08
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