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テーマ:赤ちゃんが欲しい!(9165)
カテゴリ:不妊・出産・養子
ドラマ「14才の母」は何かと話題になってますね。ブログとか、新聞記事などでもよく取り上げられています。今日の放送はまだ見てないのですが、一応毎回見ています。親の立場になって見てしまっている自分に気づき、はっとします。もうそういう年齢なのよね。それにしても、中絶か産んで育てるかという二択しか提示されないことにがっかり。養子に出すというのは選択肢にないんですね。
先日書いた特別養子についての記事に実際に特別養子制度でお子さんを引き取って育てているまぐ♪さんからコメントをいただきました。とても嬉しかったです。まぐ♪さんのブログには不妊治療から養子を引き取ることを決意して、実際にお子さんに出会うまでのいきさつが詳しく書いてあって、読んでいて胸がいっぱいになってしまいました。息子さんはもうまぐ♪さんの実子なわけですから、引き取るとかもらうとかいう言い方は失礼かもしれませんが、ほかにいい言い方が思いつきません。 不妊治療はやはり辛いです。いえ、私は体験していないのですが、治療をしている方の体験記を読むと、えっそんなことまでするの!? とびっくりします。圧倒的に女性の負担が重いし、肉体的にも金銭的にも精神的にもかなり大変。治療費は高級車一台分なんて普通で、家が一軒建つくらいのお金がかかってる人もザラのようです。 ここまでやってダメなら養子を…と考えるのは普通の流れだと思います。また、病気などで子どもが産めない女性もいます。そういう方が結婚して子どもが欲しい場合、養子という手段しかありません。たぶん。 でも、辛い不妊治療のあとに、いざとなれば養子を…と思ってもその養子をもらうまでの道のりもかなり険しいようです。厳しい審査もあり、研修もあり、場合によっては数年待ちだったり、子どもの年齢に関して条件がつけられなかったり(性別などを選べないのは仕方ないけど、普通はみんな赤ちゃんで産まれてきて赤ちゃんから育てるのだから、年齢の条件っていうのはけっこう重要だと思います)、基本的に引き取れるのはひとりだったり(法的には何人でもいいと思うのですが、養子を斡旋している団体によっては他に欲しい方が居る場合は子どもがいない方を優先するから)。 特別養子というのは産みの親がどうしても育てられない事情がなければいけないようです。だから、例えば自分のきょうだいの子ども(甥や姪)や親戚の子どもなどを養子としてもらい受けたい場合などでは普通の養子になってしまうのではないでしょうか。その場合、戸籍上は実子にはならないです。普通養子だと、親は二組いることになります。特別養子だと、戸籍上も実子として記載されます。産みの親との関係は完全に絶たれます。 特別養子制度には普通養子よりもいろいろと厳しい条件があります。例えば、養親は夫婦でなければならないとか、基本的に関係を解消することはできないとか…。 それを見ていくと、どうも子ども側の福利厚生を重用視しているようです。当然と言えば当然なのですが…。虐待を受けたりした子どもが、実親との関係を絶って養親の籍に入るとか、そういうことを想定しているみたいです。子どもを救うことが第一目的。それはそれで意義のあることではあるのでしょうが、子どもが欲しい親の立場からしたら、うーんとうなってしまうような制度です。同性愛カップルとか、独身者は門前払いなのですね…。 児童相談所に引き取られた子どもの場合、2才前後までは施設で育てるという規則もよく分かりません。障害の有無がわかる年齢がそれくらい、という事らしいです。引き取っても、障害があることがわかって返してくる親がいるからというのが理由。 でもね、民間の団体で養子を斡旋(という言い方でいいんだろうか…)しているところがあって、そこでちゃんと親を審査して研修などをして赤ちゃんを引き渡していてそれで大きな問題がないのだったら、公的な機関でもそれができないことないと思うんですけど。子どもにとっての利益を考えたら、2歳までの貴重な時間を施設で過ごすよりも暖かい家庭の中で育ったほうがよっぽどいいと思います。 里親制度で引き取られる子どもの数なんかもその施設によってかなり違うらしい。全国的に統一されたルールや理念のようなものはあまりなさそうな感じ。里親制度もよくわかりません。里親制度で子どもを預かった場合は食費などの費用がもらえるらしいです。それってやっぱり慈善事業的な意味合いが強いというか、子どもを実子として育てたいという希望を持っている人にとっては路線が違うような気がします。制度そのものは必要だろうし、里親として子どもたちの面倒を見ることに生き甲斐を感じる人もいると思うし、そういう方に敬意を表しますが、自分の子どもとして養子が欲しいというのはそういうのとは違いますよね。うまく言えないけど。 里親制度も特別養子も認知度は低いようです。うちの母は里親制度のことを知りませんでした。私もちょっと前まで特別養子制度を知りませんでした。 養子を欲しい側だけじゃなくて、産む側にとってもこの制度を知ることでメリットはあるはず。中学生が妊娠して、育てられないから中絶する。そういうパターンは多いと思うけど、それによって一生心に傷が残るかもしれない。医学的なことはよくわからないのですが、中絶した場合と産んで養子に出すのとではやはり、心の傷の大きさが違うと思います。殺してしまった罪の意識、育ててあげられなかった罪の意識、どちらも重いとは思いますが、産まれた子がどこかで幸せにしていると思う方が救われる場合もあると思います。養子に出すということが選択肢としてあってもいいと思います。 個人的に、養子に関しては制度的な不備があると思っているのですが(どこがどうと言われると困るけど、議論の余地はたくさんあると思います)、とりあえず今は特別養子の制度自体をもっとたくさんの人に知ってもらいたいなぁと思います。代理母もいいけど、養子の制度も時代に沿うようにもっとちゃんと整備して欲しいものです。 そういえば、代理母はアメリカでは徹底したカウンセリングをし、代理母と依頼者側、双方に弁護士がつくらしいです。代理母が出産に際して亡くなってしまうとか、子どもが産まれても依頼者側のなんらかの事情で引き取れなくなってしまうとかそういうことだって起こりうるわけだから、日本でも代理母を認めるのならそういうこともちゃんと考慮して法整備もしなきゃいけませんね。 まぐ ? まぐ ~ 不妊治療 もう一つの選択 特別養子縁組 ~ ↑特別養子について私がよくわからずに書いている部分もまぐ♪さんのサイトで詳しく説明されていますので、興味のあるかたはそちらをご覧下さい。まぐ♪さんの日記を読んでいると私も子ども(と夫)が欲しくなります。親子っていいな、いいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 1, 2006 10:53:29 PM
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