地下鉄構内の物売り
地下鉄が普及してくると当然乗客も増加し、駅の乗降客数も日増しに増えてきます。 そうすると、商魂たくましい小売業者と言っても商店を持たない露天業者ですが、これに目を付けないことは有りません。 中国に来たことが有る方は見覚えがあるかとは思いますが歩道でシートや箱の上で雑貨から、小物、DVDから食品迄色々なものが露天で売られています。 当然,彼らは販売許可証を持っているわけでは無いので城管と呼ばれる警察組織の巡視が来るとあっという間に荷物をまとめていなくなります。 彼らはこれらの非法露天商を摘発し荷物を没収もします。 公道ではこのように城管の管轄で管理されているので彼らも摘発にビクビクしながら商売をしなければなりません。 一方,地下鉄の構内になると,城管の管轄外になるため露天商は安心して商売が出来るのです。 しかも,今のように高温の天気で直射日光があたる歩道とは異なり屋根の下で空調も効いていて雨風もしのげますし夜間は照明もつきます。 また地下鉄の乗客は必ずそこを通りますから客足も多いので立地条件はこの上なく良いのです。 私が住んでいるところに近い地下鉄の駅は2006年末の開業で4年が経ちますが、開業当時は乗客はまばらで、一電車が来ても乗降客はわずか数十人程度しかいませんでした。 それは,駅は出来たがそこから住居へのアクセスが全く無かったため徒歩圏しか利用できませんでした。 それが今ではマンションは自前のシャトルバスを運行し、路線バスは8路線に増え、東洋一を誇るレジャー施設が完成し、専用の地下鉄出入口を設け、無料シャトルバスを運行したので今では一電車で数百人が乗降しますし休日には、ピークに達します。 このように乗降客が急増したためご多分にもれず露天商が出始め今では2,3十人はいると思われます。 果物販売から、焼き餅、雑貨、化粧品など様々は物を販売しています。 構内にはさほどいませんが、出口からバスターミナルへ接続する通路はじゃまになるほどなのです。 更に追い打ちをかけるように、出入口には塞ぐようにバイクタクシーが待ち構え、本当に歩くのも大変な状況です。 勿論、規定ではこのような場所での商売は禁止ですが摘発する人がいなければお構いなしの無法地帯です。 地下鉄公司も漸く重い腰を上げ,摘発を行なうこととなりました。 勿論,摘発行なうにはきちんとした法的な根拠と,証拠が必要ですので、専任者決め服も統一して摘発に当たるとのこと。証拠のビデオも撮影し違反者は50元~200元の罰金を徴収すると言っていますが警察では無い為,モメるでしょうし、地下鉄構内から出た先の通路は一体誰が管理するのか曖昧ですね。 まして公道での城管の摘発でさえ対象となる行商人は道具の没収などを行なう際は徹底して抵抗しますし、暴力沙汰がよく起きます。 城管は公務員ですが彼らからすると馬鹿にした存在に思えます。所管部門も色々なところが有るので難しい話なのです。 アジア大会を控えてこれら各管轄責任部門の横の連携がなければ意味が無いと思いますね。 果物等は安くてありがたい事も有るのですが加工食品等は不衛生でましてこう暑いと尚更危険ですね。あとは周囲にゴミを散らかすので悪臭の元にもなりますし困った問題です。 もう一つバイクタクシーの問題も有りますね。確かに安価ですが事故の危険性があり、事故に遭遇しても保険すら有りませんしバイクタクシーの運転手は殆どが地方の外省人で交通ルールも守りませんし、ノーヘルで危険極まりないです。 客引き方法も人の邪魔など全く気にしませんから困ったものなのです。 バイクタクシーを合法的に認めている地域もありますが、ほとんどは違法です。