カテゴリ:有川浩
有川浩の「阪急電車」を、読みました。 同じ電車にたまたま乗り合わせた乗客同志が、ひょんなことで声を掛け合い、不思議な繋がりを持っていくという話。その出会いの一つ一つが、微笑ましく愛おしく改めて人間っていいなぁと感じました。 阪急の今津線は数回しか利用したことがないのですが、これを読んでなんだか無性に乗りたくなりました。阪急電車って、運賃も手頃で、小豆色の車体がレトロな感じで親しみやすいイメージがあるんですよね。通勤はJR利用でしたが、関西圏内の私用移動では、今も阪急を使うこと多いです。 片道たった15分の今津線。同じ車両に様々な人生が積み込まれ、もうこれっきり二度と会うこともないかもしれないという気楽さや、反対に何度も出会ってる親しみ、共感・同情・反感・友情・愛情などいろんな感情が混ざり合い、お互いの人生に不思議な影響を与えます。 電車に乗るのが楽しみになるような素敵な(そして笑える)話が、詰まっています。人をついつい興味本位で観察してしまうけど、反対に自分も人からもしっかりチェックされているんだろう。気を抜けない!と思わされました。 往路編と復路編では若干の時間差があって、往路で出会った人々のその後の様子がわかるような構成で、興味そそられ最後まで楽しめました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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