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この連休、関西に住む義父母訪問の帰途、京都の宇治に寄って来ました。 宇治と言えば、平等院。 1年半掛けた鳳凰堂の修復が3月にちょうど終了したところで、 ・・って行くまで、知らなかったんですがぁ、 「だったら、見ておかないわけにはいかない」と行ってきましたよ。 ミーハーです。
もっとも、そう思うのは誰でも一緒で、まず、入場券を買う所から凄い列。 鳳凰堂は、普段でも時間待ちでなかなか見られませんが、 このGWは、ぜひ、内装も見たいという人で、 我々が行った時には2時間半待ちだと。 「今日はまだ、いい方で、4日は4時間待ちでした」ですって。 8時半開館なのに、7時半から列ができていたんですって。
そういうことで、結局、庭から外観を眺める・・だけの、 鳳凰堂見学で、帰って来たのでした。
鳳凰堂の修理は60年に一度、行われるのだそうです。 さまざまな修復と共に、外装の塗り替えも行い、 赤茶色に塗り替えられた鳳凰堂は、なんとなく、趣きに欠けるというか、 安っぽく映ると言うか、新興宗教の会館風というか、 家族全員が「前来た時の方が、厳かな印象だった」と、 ちょっと、がっかりしたのでした。 (写真だと、それほどでもないですが、 実際見ると、なんとも『塗りたて感』に満ちて・・)
そんな話をタクシーの運転手さんと交わしたんですが、 地元の人の中でも賛否両論なのだそうです。 「でも、未来に引き継いでいくためには、塗り替えは大事で、 これは、仕方ないことなんですよ」と。 そうなんでしょうね。今のピカピカも、数年経れば、いい味が出てくるのでしょう。 その頃には、内部見学の待ち時間もやや落ち着いているでしょうから、 見学は、数年後の方がいいかも、です。 運転手さんに「景気はどうですか」と聞きましたら、 「いやあ、なかなかですね~」とため息ついていました。 「今年のGWは、平等院修復が終わった、ということで、人出が多いけれど、 観光客は、なかなか宇治まで流れて来てくれません、 嵐山よりよほどいい的な所だと、僕なんか、思いますけどね」と。
私も、そう思いますね。 嵐山のあの「作った感じ」がなく、 宇治はプラプラ歩くだけでもどこか懐かしく、安心でき、心地よい。 おっとりとした、京都郊外のいいところが、しっかり残っているんですね。 お土産物屋とか、なんとかミュージアムは少ないですが。 嵐山が、修学旅行生御用達としたら、宇治は大人の散策コースでしょうか。
もっとも、こういう雰囲気は残しておいてほしいから、 あまり宣伝せず、このまま、そっとしておきたい・・ とも思ったわけでありますが。
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