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ガラスの長い歴史。
様々な種類のガラス。 それは、古代メソポタミア、エジプトなどの、ソーダ石灰ガラスに始まりました。 紀元前1,400年のエジプトのガラスは、30%以上のソーダ(Na2O,CaO)を含みます。 そして現代のガラスも、大部分はソーダ石灰ガラス。 大きな違いは、ソーダが24%に減ったこと。 ソーダを入れすぎると、温度を上げると融けやすくはなりますが、水に腐食されるから。 古代中国の鉛ガラスは特殊です。 43%もの酸化鉛(PbO)、13%の酸化バリウム(BaO)を含みます。 身近なクリスタルガラスも24%以上の鉛を含み、高い光の屈折率を保ちます。 カットグラスや、眼鏡に使われます。 食器で役立つパイレックス。 ホウ酸(B2O3)を含む耐熱性の高さは、皆さんも食器で重宝されていることでしょう。 陶器の釉薬もガラスですから、ガラスなしには食器の世界は語れません。 ますます種類を増やすガラスは、これからも私たちの生活を支えてくれることでしょう。 虹色の輝きで、私たちの生活を包みながら。 * 「参考:ガラスの成分」 ・エジプトソーダ石灰ガラス: 63%SiO2‐20%Na2O‐9%CaO‐5%MgO ・古代中国鉛ガラス: 34%SiO2‐43%PbO‐13%BaO ・現代のソーダ石灰ガラス: 70%SiO2‐10%CaO‐14%Na2O‐3%Al2O3‐2%K2O (成分の合計が100%にならないのは、微量成分を省略したため) ・クリスタルガラス: SiO2-PbO-K2O ・パイレックス: SiO2-Na2O-B2O3 【参考】 作花済夫,トコトンやさしいガラスの本,日刊工業新聞社,2004年,159P お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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