|
テーマ:花と自然を楽しもう(15579)
カテゴリ:***** 自然 *****
気づかない、植物と昆虫の戦い。
米国ダーマス・カレッジのボールドウィンとシュルツが、面白い報告をしています。 ポプラ、カエデ、オークの葉を傷つけると、植物内にタンニンが増加するという。 タンニンが増えた植物を、草食動物や昆虫は上手く消化できません。 そのため、葉をそれ以上、食べられなくなるという。 さらに傷ついた植物は、エチレンを大気中に放出します。 そのエチレンを“感じた”周囲の植物も、タンニンを増やして防御するという。 身を守る植物の武器タンニンと、警告の声エチレン。 しかし昆虫も工夫します。 それは、メキシコのテントウムシ。 まずテントウムシは葉の上に、切手の様な刻みの入った円い部分を作ります。 それから円の内側を、ゆっくりと食べるのです。 円の内側は切り離されているため、タンニンは生成しません。 そのため、テントウムシは美食にありつけます。 守るもの、攻めるもの。 植物が繰り広げる、静かな戦い。 タンニンを武器に、植物は生き延びてきました。 それは植物を、永遠に守り続けるはずだったもの。 タンニンさえも恐れない、凶暴な敵が現れるまでは。 木を乱暴に切り倒す、「人」という敵が現れるまでは。 【参考】 ジャン=マリー・ペルト,「植物たちの秘密の言葉」,工作舎,1997年,219P ※ この本にある話。学会発表などもされていますが、私自身は半信半疑。 もう少し今後も情報を集めたいと思います。 【過去の日記】 聞こえますか その声が -悲鳴を上げる植物- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[***** 自然 *****] カテゴリの最新記事
|