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とても日本的なお菓子、落とし文。
落とし文。 餡玉を、緑の葉形の生地で包んだ和菓子。 崇徳(すとく)天皇が、讃岐に流された時。 ほととぎすの声を聞くと、都を思い出すと歌いました。 啼けばきく 聞けば都ぞ 慕はるる 此里すぎよ 山杜鵑 この歌を聞き、鳴くのをやめたほととぎす。 かわりに、葉を落とすようになりました。 ナラ、クヌギ、クリの下に落ちている、丸まった緑の葉。 これを「ほととぎすの落とし文」と呼びます。 ほととぎすの落とし文。 実は、昆虫オトシブミが落とした葉。 落ちた葉を、文とみて。 落ちた葉に、鳥の優しさをみて。 落ちた葉へ、望郷の想いをこめて。 優しさと、想いが形となった、落とし文。 和の良さが、集約された和菓子です。 【参考】 中山圭子,和菓子夢のかたち,東京書籍,1997年,167P お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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