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テーマ:家庭菜園(58998)
カテゴリ:***** 自然 *****
やがて来る秋は、植物の死の季節。
トマトの実。 その実は、植物ホルモン、エチレンの分泌により色づきます。 そしてエチレンは、トマトの老化を進めます。 花を咲かせ有性生殖を終えたほうれん草は、老化して枯れてしまいます。 しかし花を摘み取ったほうれん草は、枯れることなく生き続けます。 1年生の植物の急速な老化は、生殖器官から分泌されるホルモン、エチレンによるもの。 エチレンは、植物にとって、死の引き金。 その死の引き金を引くのは、役割を終えた時。 植物の死は、役割の終わりとともに訪れます。 植物とは、私たちは違う役割を持ちました。 しかし、その役割が何かを、いまだに知りません。 だから、私たちは生き続けます。 死の引き金を引く術もなく、役割が何かを模索しつつ。 植物が、躊躇なく選ぶ死。 わたしたちは、その死の意味を知りません。 【参考】 柳澤桂子,永遠のなかに生きる,ダイヤモンド社,2006年,141P お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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