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写真の物は何でしょうか?
これは通称、阿弥陀橋石棺仏。 奈良県香芝市にあります。 阿弥陀如来に見立てられたこの石仏は、古墳の石棺材を利用したもの。 加工も少なく、石棺材がそのまま使われています。 中央の立石は、石棺の蓋石を1/4に割ったもの。 縄をかける突起部を、そのまま阿弥陀如来の頭に見立てています。 向かって左に横たわるのは、やはり石棺の蓋石。 かつては阿弥陀橋として使われていたとのこと。 向かって右は、竪穴式石室の天井石の一部。 石材は、いずれも竜山石です。 竜山石は王家の石とも呼ばれ、特に強い権力者の古墳に使われた石材。 大型古墳からの石材でしょう。 それにしても、手抜きな石仏。 古墳から持ち出して、ほぼそのままのリサイクルです。 置かれた場所も、車が頻繁に往来する路傍。 貴重さを感じさせる雰囲気もありません。 身近にさりげなく文化財がある。 それが奈良県の驚きです。 【香芝市の文化財】 「阿弥陀橋石棺」 ※阿弥陀橋石棺仏の詳しい解説があります。 【過去の日記1】 「墓石に仏を刻む - 石棺仏 -」 【過去の日記2】 「いつの時代もリサイクル - 青石 -」 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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