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2022.11.06
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カテゴリ:***** 環境 *****

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地球温暖化対策、何をすべきか。
皆さんも混乱しているかもしれません。

個人ならまだしも、その混乱が国家レベルになると深刻です。
私が不安を感じている日本の国策の一例を書きましょう。

原子力発電の利用が難しい今、日本は火力発電に依存しています。
しかしCO2排出量が多い石炭火力発電は、国際的に削減の方向です。

それに対して、日本政府はある国家プロジェクトに期待を寄せています。
それが「アンモニア混焼火力発電」です。

アンモニア混焼火力発電は、石炭火力発電にアンモニアを混ぜる手法。
アンモニアを混ぜて燃やすことで、CO2排出量が減ります。

しかしこの手法には、次の大きな課題があります。

1)アンモニアを燃やすとNOxが発生する

  アンモニアの燃焼ではCO2の代わりにNOxが発生します。
  つまり地球温暖化係数1のCO2を減らして、
  係数310のNOxを発生させます。

  小規模発電ではアンモニア20%までなら、
  NOxの増加量は微量としています。
  しかしここでは、NOxが310倍もCO2より温暖化に影響することは
  無視されています。

2)アンモニアの製造では、多量のCO2が発生する

  アンモニアの製造には、高温,高圧を必要とします。
  製造には大きなエネルギーが必要で、多量のCO2が発生します。

3))アンモニアの調達は、発展途上国の食料危機を招く

  発電にアンモニアを使えば、世界中でアンモニア不足が起きます。
  アンモニアは肥料など、農業に欠かせない資源。

  アンモニアの多量調達はその価格上昇を招き、農業を圧迫します。
  肥料の価格上昇は、発展途上国にとっては特に深刻です。

  日本政府は、世界のアンモニアのインフラを獲得し、
  ”日本に必要な”アンモニアの獲得を目指すとしています。

  しかし発電に必要なアンモニア量は、
  現在の世界のアンモニア製造量の10倍以上。
  アンモニアの獲得自体に無理があります。

  それでも無理にアンモニアの獲得を進めるなら、
  日本は”世界の飢餓を招くエゴイスト”として、
  世界中の批判を受けることでしょう。

4)アンモニアの製造には水素を使ってしまう。

  CO2排出がないクリーンエネルギーの代表は水素です。
  ところがアンモニア(NH3)の製造には水素が使われます。

  水素を使い、多量のCO2を排出しながらアンモニアを製造するより、
  水素をそのままエネルギーに使えば、
  よりカーボンニュートラルになります。

     


如何でしょうか?
アンモニア混焼火力発電の課題の一部を取り上げました。
いずれの課題も大きなものですが、”いずれなんとかなる”という
楽観主義で巨額の開発費が投じられている様に思われます。

温暖化係数が大きなNOxを増やし、その製造でCO2をまき散らす
アンモニアを燃やして、世界が批判する石炭火力発電にすがる。

アンモニアの獲得でも世界の恨みを買いながら、
クリーンエネルギーの水素を浪費する日本をめざす国策。

アンモニア混焼火力発電は、日本独自の先進技術とされています。
しかしそれは良く言い過ぎで、
世界では有効性を認められていないだけではないでしょうか。

アンモニア混焼火力発電の良し悪しは、
今後の技術革新によるのかもしれません。
ただ、これは日本のエネルギー戦略の柱のひとつです。

カーボンニュートラルに翻弄されて、
日本のエネルギー戦略が迷路をさまよっているならば、
私達の将来はまさに”灯のない暗闇”に
閉ざされてしまうことでしょう。


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Last updated  2022.11.06 00:44:25
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