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2020.08.23
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カテゴリ:読書


 話は旧聞になるが、今年1月15日発表の第162回直木賞を川越宗一氏が受賞した。「熱源」である。その時、いつか聞いたことのある名前だと思っていたが、昨年その名前を知ったことを思い出した。

 それは、昨年7月21日、かごしま県民交流センターで開催された「島津義弘没後400年シンポジウム
戦国島津最前線」の「第2部 戦国島津はどのように発信されるのか」の中での紹介文だった。
「川越宗一 作家
 鹿児島県錦江町出身の両親のもと、大阪府で育つ。サラリーマン業をしながら小説を書き始め、2018年に朝鮮出兵と琉球出兵を舞台にした歴史小説『天地に燦たり』(文藝春秋)で第25回松本清張賞を受賞しデビュー。同年『オール読物』12月号に江戸を舞台にした短編『海神の子』を発表」というものだった。「天地に燦たり」が上記にあるように島津氏の朝鮮出兵と琉球出兵を描いているという紹介だったので、大いに興味を持ったのだが、本の購入まではその時点では至らなかった。

 しかし、その川越宗一氏の「熱源」が今年、直木賞を受賞したことを知った私は「熱源」よりも島津氏を扱った「天地に燦たり」を今度こそ読んでみようという気持ちになっていた。
直木賞受賞からしばらくして本屋を覗くと、「熱源」も「天地に燦たり」(2020年1月30日第2刷発行)も並んでいた。私は躊躇することなく「天地に燦たり」の方を買って帰った。

 どういう内容かは先日、南日本新聞に掲載された下の 歴史研究者・新名 一仁氏の南点の文章で概要がわかる。



 私はもちろん内容にも大きく関連するが、読み始めて驚いたことがあった。
言葉としては知っていたが勉強をしたことがない「儒学」のことが盛んに出てくるのだ。
主人公の島津家の重臣「大野七郎久高」が幼い頃学んだ儒学では、天地万物の存在も運行も、全ては「理」(ことわり)により統べられる。その「理」により人は生来、至善だ。至善にあり続ければ人は「天地ト参ナルベシ」、天地と三つに並び立つ偉大な存在にも至り得るところまで、儒学は謂う。
言うまでもないが、人は自分を高めることによって、「天地人」と三つが並び称せれるところまでいけると言っているのだろう。

 しかし、人は禽獣とどこが違うのか、と久高はいつも思い悩みながら行動していた。久高は島津の侍大将だが戦いを良しとしない。久高は薩摩で儒学の「朱子学」(道学)を学んでいたのだろう。薩摩では文明10年(1478)応仁の乱の混乱を避けて京都から九州に下っていた桂庵玄樹が島津忠昌の招聘で鹿児島に入り島津氏の一族や家臣に朱子学を講学したのが始まりで、時代が少し下る久高も学んでいていたものと思われる。

 ちょっと難しい話になったが、儒学の思想は現代の私たちにも生き方の一つの指針となるものと思い、今後少しでも学んでみたい。





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Last updated  2020.08.23 18:02:18
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Re:川越宗一著「天地に燦たり」を読む(08/23)   木昌1777 さん
こんばんは。元気で安心しました。休んで、好きなことに費やしていたんですね。今日は難しい話です。自分は最も苦手です。人はかなり勉強しているんだと思いました。どっちかというと、過ぎたことは消して戻らないので、どうでもよいというような気持で生きています。しかし過去があって今があり、未来があるのですよね。そう思えば勉強しないといけないのかしら? (2020.08.23 20:29:51)

Re:川越宗一著「天地に燦たり」を読む(08/23)   mamatam さん
暑い日が続いていますがそちらはいかがですか?
先日から、また夫が鹿児島のことで忙しくしています。
今回はお墓のことや家土地の事など、色々混みいっています。
登記や戸籍のことは今はオンラインでつながっていて、こちらの役所に行けば片付くことも多いのですけれど、現地でないと片付かないこともけっこうあって、これからまた何度か行き来をしないとならないようです。
こんな時勢なので出向くのは1人でしてもらうのですが、出かけるたびに気がもめます。
夫は肩の荷が降りるでしょうが、片付いたら今度は寂しくなるのでしょう。
幸い、小中学校の同級生たちはずっと地元で暮らしていた方も多くて、オタがにしっかり消息も把握できているようですので、みんながまだ元気なうちは地元でどう休会などありそうですから、まだまだご縁が切れることもないようですが。
ごめんなさい、記事とは関係のないコメントで、失礼しました。 (2020.08.23 23:46:28)

Re:川越宗一著「天地に燦たり」を読む(08/23)   wakko-chan さん
私は恥ずかしながら、生憎どちらのご本も知らずに過ごして
いました(-_-;)
これから読書の秋を目指して、この方の著書を読んでみたいと
思います。メモしました! (2020.08.24 20:13:18)

Re:川越宗一著「天地に燦たり」を読む(08/23)   kopanda06 さん
こんばんは。

儒学も平易な入門書がありそうです。
まずは図書館などで借りて読むのも良いかもしれません。
(2020.08.24 21:51:22)

Re:川越宗一著「天地に燦たり」を読む(08/23)   shikoha さん
こんばんは。
歴史に埋もれていた人物。
地元でも再評価の動きになるといいですね。
残暑厳しい折。
どうぞお健やかに!^^

(2020.08.24 22:37:48)

三島由紀夫賞・山本周五郎賞   人間辛抱 さん
文藝春秋の「芥川龍之介賞」「直木三十五賞」を対抗して、
新潮社が1988年に創設しました。
芥川賞と直木賞が年2回の開催に対し、
三島賞と山本賞が年1回の開催となっています。
(2020.08.25 08:44:47)

Re:川越宗一著「天地に燦たり」を読む(08/23)   wakko-chan さん
私も「天地に燦たり」ゲットしました。
まだ読み始めていません。もう少し涼しくなったら、と
思っています。 読み始める前からこんなコメントを残して・・・
自分への励まし?です(苦笑)

クマタツさんのおかげで、あらためて鹿児島のこと、島津家のこと
など知りたい、と強く思うようになりました。 (2020.08.27 21:54:07)

Re:川越宗一著「天地に燦たり」を読む(08/23)   まほろば407 さん
こんにちは!

歴史文学も読めば詠むほど 興味が湧いてきますよね

小生も、今、藤井巌喜著 太平洋戦争の大嘘 47年隠され続けた

元大統領の告発 読んでいます。どのような 展開になるのか・・・

最大級の 台風10号が御地に接近してくるようです。ご無事を
御祈りいたします。 (2020.09.04 14:20:29)


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