カテゴリ:本
右が、チェコの作家、カレル・チャペックが78年前に 書いたといわれる「園芸家12ヶ月」で、 左がその「園芸家12ヶ月」を涙を流しながら読んだという 自称ベランダー(ベランダで花を育てる人)の いとうせいこう著「ボタニカルライフ」。 寝る前に読むにしては、「…フフフ…フェフェフェ!!!」みたいな不気味な笑いが 出てきてしまうし、花にあまり興味のない人には、退屈かもしれないけど、 やっぱりどちらも名著でしょう~。これは、何度も何度も読んでみたい本です。 「園芸家12ヶ月」は、以前から読もう読もうと思っていたのですが、 いざ読んでみると、小松太郎さんの訳がすんなりと入ってきます。 高橋健二さんと、小松太郎さんは、ヨーロッパ文学の有名な翻訳家ですが このお二方のユーモアあふれる、おちゃめな、魅力的な文章のおかげで 小学生のころから、ドイツの作家の文章をすごく身近に感じていました。 カレル・チャペックも、いとうせいこうも、おそろしく頭の良い方ですが、 植物のとりこになってる、のぼせさん状態が本当に面白くて、まだまだ こんな風にはなれてないな~と思わせるのです。 でも読んでいて、はたと思いました。 人間が生まれたのは、いや、人間の元になる哺乳類が うまれたのは、この地球上に「花」が誕生したから、だという研究データが あるそうです。 花がうまれて、地上の酸素濃度が変わったから、脳が発達しはじめたのだと。 どうりで、人間は花が好きなはずだなって。それはDNAに刻まれてるだなと。 だから、花にのぼせていいんです。花に埋もれて生きて行きたいと思っても。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.18 20:11:35
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