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テーマ:山登りは楽しい(12033)
カテゴリ:アウトドア・キャンプ・登山
さて、2日目。剱岳本峰を目指します。 コース状況/危険個所。 1.剱沢雪渓から長次郎谷 今年の雪渓の具合はかなり上出来です。正直って剱沢雪渓の上部取り付きがあんなに簡単にできる程、状態が良いのはビックリでした。 長次郎谷も途中50m位の距離で完全崩落個所がありますが、それを除けば状態はかなり良いと言える。と思います。 ※雪渓ルートは毎日状況が変わります。その日になってみないと判らない事もありますので、行ってみて自身の目で確認しながら慎重に歩いて下さい。 (前日13日の夜の冷え込みが激しかったので、アイゼンの効きはOK)雪のクサレも長次郎の最上部辺り以外ありませんでした。 2.熊ノ岩から本峰まで 熊ノ岩から左俣に入るトラバースは傾斜はさほどで無くても、浮石だらけのガレを渡ります。その直下にクライマーさん達のベースキャンプがあり、テント内に人がいる事も十分あり得ますので、絶対に落石を起こさない注意が必要です。 トラバース後の長次郎のコルまではとんでもないガレ場で足の置場に困る程の浮石構成です。一旦落石を起こしたらかなり下の位置まで一直線に落ちて行きます。(傾斜もきつい為)下のヒトに直撃っ。なんて事もあり得ますので、慎重に丁寧にムーブする必要があります。 私の場合、余りのガレに嫌気がさして、右側の岩壁をそのままクライムし、岩付きで登ってしまいました。通常の登山者では出来ないと思います。マネして落っこちた。なんて事にならないようお願いします。(クラスとしては、西穂~奥穂の間ノ岳⇒天狗岳位の浮石3倍) 稜線に出ると、いわゆる「剱岳北方稜線」に入ります。険しさこそそれなりですが、基本ムーブが稜線渡りなのでルートファインデングを利かせて丁寧にこなしていけば、良いペースで移動は出来ると思います。 私にとって核心部は、雪渓の切れた上部から長次郎のコルの岩付きのムーブでした。 3.本峰から別山ルート。 ココからの最大のテーマはムーブそのもののテクニカルな部分より、数時間待ちというまるで「ディスニーランドの人気アトラクション」のような場面に相当する「渋滞」が核心部になります。 同じカニでも登りの「タテバイ」は上部のヒトが落ちたり、モノを落としたりしただけで甚大な事故につながる事から、余り長い場合は自己確保できる小道具があった方が良いと思います。 そういう面、「ヨコバイ」は踏み外しても精々10m位で下の鞍部で止まるし、他のヒトを巻きこまないので渋滞もそんなに醜くないようです。 9/14は登りで3時間。下りで2時間。(CTを含まない渋滞だけ)聞きました。カニのタテバイの手前でPHを諦めて戻るヒトを何人も見かけました。 4.その下のルート とにかく、ちょっとしたクサリがあるたびに5~20分程の小渋滞が発生します。 剱岳の本峰を百名山PHという目的で詰めるのであれば、スムーズに流れる早月尾根ルートをお勧めしますねぇ。(複数の小屋談) ----- ----- さて、ギャラリー。写真です。 またの後。朝4時頃には・・・もう、登山道は長蛇の列が見えます。本峰の左手の尾根(別山尾根) 急いでも仕方ないのでゆっくり朝食。この日のメニュー。焼きおにぎり2個とみそ汁。 夜明けを待って出立。 剱沢雪渓へ降りて行きます。 このパーティは源次郎尾根だそうです。 雪渓の取付き。コンディションはとても良い状態です。 長次郎谷の出会いから雪渓を登り返します。 コチラもいい感じでノコノコ進みます。(しかし、涼しくて汗かかないのが良いっす。) 雪渓が途中で崩壊しているので、そのまま岩に取り付きます。 崩壊している雪渓。 岩の上で一服し、コーヒータイム。ココでお菓子もボリボリ。 更に詰めていくと・・・熊の岩が見えてきました。 振り返ると傾斜が結構ありますねぇ。 今回、是非見ておきたかった「八ッ峰」。 もう既に一峰にクライマーさんが取り付いています。 うんうん。これぞ”ツ・ル・ギ”という雰囲気がありますね~~。 写真左の七峰の奥に、クレオパトラニードルがあるんだよ。と写真に写っているクライマーさんが教えてくれました。(この方々は先月この八ッ峰を縦走したそうです。) クライマーさん達のキャンプ場。熊ノ岩ベース。計画途中でココで幕営も考えた。(でも体力的にムリ) 乗越して、左俣に入ります。この辺は雪渓が宛てにならず、マジにとんでもないガレガレ。 踏みこむとラクるので、右壁に寄切り写真の右フェースの岩に取り付きました。(ココ辺からコルまで岩付きの連続) こんな感じ。(矢印の左側がルート) トラバースして振返り。しかし流石に剱らしいと思います。 長次郎のコルが見えてきました。もう少し。 最後のこのフェースの乗越しが厄介でした。全く久々のマジモード。 いやいや。スゲーわ コルから、長次郎の頭を見上げます。さぁ。行きますよっ この辺は、稜線故に自分なりのルートファイデングがかなり重要なポジションを含みます。 振返ると乗越してきた「長次郎の頭」とその奥にモアイ像。(この真ん中のバンドを超えてきました) モアイ像のアップ。(基部にヒトが休憩しています。) 本峰ですね。あれが・・・。 うん。着いたので、▲点(現在は3等)で記念撮影。 お約束のPH写真っす ヒトが多く、賑わっています。(ココでランチタイム30分)。 ガスが巻いていますので、粘りますが、諦めて一般道で下山を開始します。 文字数制限の為、繰り越します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 19, 2014 10:42:59 AM
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