テーマ:フライタイイング(1091)
カテゴリ:フライのお話
おかしなタイトルに翻弄されそうですが、フライのウィングの形状のお話です。
以前にも触れたことがありますが、複数の鳥の羽根を混ぜてカラフルなウィングを作るには、順番に綺麗に羽根を並べて巻き止める方法と、全てのファイバーをザックリと混ぜて巻き止める方法があります。 どちらの方法も、まずはマテリアルの切り出しから。 今回巻いたのは『シルバードクター』というパターンで、ウィングには染めたグースショルダー3色と、縞々模様のティールダックのフランクフェザーを使います。 ウィング材を切り出そう posted by (C)matsukuni ペアになっている羽根から数本ずつ、左右同数のファイバーを切り出すのがコツ。 まずは、切り出したグースショルダーを指先で撫で付けて… グースショルダーを3色重ねる posted by (C)matsukuni さらに、縞々模様のティールダックのフェザーをマリード。 そして縞々のティールを重ねる posted by (C)matsukuni これを巻き止めると「マリードウィング」に、ファイバーの束を巻き止めて櫛で梳いてやると、「ミックスドウィング」が出来上がります。 まずは「ミックスドウィング」から、完成。 ミックスドウィング posted by (C)matsukuni このウィングは、一旦バラバラにしたファイバーを巻き止めてから体裁を整えるので、完全な左右対称になりません。 上の写真の右サイドと下の写真の左サイドが、微妙にウィングの模様が違うのが分かりますか? 左サイド posted by (C)matsukuni 「マリードウィング」は冒頭の写真のウィングを、そのまま巻き止めて完成となるので、初めから完成後のイメージが固まりやすいのが特徴です。 マリードウィング posted by (C)matsukuni ハックルを除いて、全て同じマテリアルで巻いていますが、ウィングの形状が変わるだけでイメージがガラリと変わります。 マリードウィングとミックスドウィング posted by (C)matsukuni フックも同じですが、「マリードウィング」はボディとウィングを小さめに「ローウォーター」スタイルで、「ミックスドウィング」はノーマルサイズでフィニッシュ。 やはり太陽光線下で撮ると、写真が鮮やかになりますね。 ついでに先日の豪華版「カディス」も、パチリ。 ちょっと豪華なカディス posted by (C)matsukuni うん、これならボディハックルの、染めた黄色が分かるかも。 (kuni) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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芸術ですね。センスも問われるんだろうなーあ、これ。
(はい、関節が全部痛くて、まいったまいった。珍しいなあー、バカはなんとかなのに。) (Dec 8, 2009 04:37:42 PM)
野鳥大好きさん
>芸術ですね。センスも問われるんだろうなーあ、これ。 そんなことはありませんよ。 コツさえ掴めば、誰にでも巻けます。^^ >(はい、関節が全部痛くて、まいったまいった。珍しいなあー、バカはなんとかなのに。) ゆっくりしないと。 暖かくしてますか? お大事に。 (kuni) (Dec 8, 2009 04:40:01 PM)
ponpontondaさん
>アップが早いな~(笑 暇人ですから…^^; >こんな細かいウイングは絶対私は出来ないよ^^; >きれいに作るな~~ しげさんならできるって! あんなに小さい鉤で、公魚仕掛け作るのに。(笑) (kuni) (Dec 8, 2009 05:31:19 PM)
慎之介64さん
>丁寧だなあ。俺なら2色が限界。 多ければ良い、という訳ではないんですけどね。^^; >これ見てたら俺のフライに魚が食いつくわけないや。 これよりもオレンジ&パートリッジの方が、きっと釣れる…なんてことは、頭の片隅にすら思い浮かべないように、タイイングに集中しています。(笑) (kuni) (Dec 8, 2009 08:20:42 PM)
やっぱりウエットはカッコいいですね。
いつかは・・・なんて思ってますが(苦笑) (Dec 8, 2009 10:17:57 PM)
そのうちに私も…って思うけど 思うだけで終わりそう(笑) マリードって技はやったことが無いです。
(Dec 8, 2009 11:06:45 PM)
SHIRO-さん
>やっぱりウエットはカッコいいですね。 >いつかは・・・なんて思ってますが(苦笑) あれだけの細かな工作をこなせるSHIRO-さんのこと、きっと精緻なフライを巻かれるんじゃないかなぁ。^^ ぜひとも、近いうちに。 (kuni) (Dec 9, 2009 12:03:42 AM)
みのふさん
>そのうちに私も…って思うけど 思うだけで終わりそう(笑) マリードって技はやったことが無いです。 いざ、自分でやってみると、「なーんだ、この程度のことだったのかぁ」と思うはずです。 そして、この方面に手を染めると、タイイングそのものが楽しくなって、つい使わない毛鉤まで巻いてしまいます。(笑) みのふさんも、ぜひ! (kuni) (Dec 9, 2009 12:05:58 AM)
綺麗なフライで羨ましいな~
これで水中でどの様な動きをするか、見たいものです 水中での形状が魚を誘う事も計算されたフライでしょうが、魚さんも誘惑される事間違いなしですね。 (Dec 9, 2009 12:41:31 AM)
釣りお爺さん
>綺麗なフライで羨ましいな~ >これで水中でどの様な動きをするか、見たいものです 動きという意味では、マラブーなどの柔らかい素材の方が、より生き物っぽく表現できると思います。 これらは水中に入ると、もっと暗いトーンに見えて、複数の色が交じり合って、意外にもリアルに見えるものです。 でも、なにに魅力を感じて魚が口にしてくれるかは、魚に聞かないと分かりませんね。 ぜひ、一度聞いてみたところです。^^ >水中での形状が魚を誘う事も計算されたフライでしょうが、魚さんも誘惑される事間違いなしですね。 そうなってくれると嬉しいです。 (kuni) (Dec 9, 2009 07:39:11 PM) |
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