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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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February 15, 2024
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最近、家賃の高騰が話題になるが、家賃が高くなったから購入しちゃえばいい、という単純な話でもない。
過去の価格を知るものとしては不動産は手が届かなくなったと嘆くばかりだけれど、日本で持ち家を手に入れることはよほどの資産家でない限り、一生を掛けてローンを支払うものか、頑張って貯めた資金で一生で一度の大きなお買い物をするという話になると考えると、やっとトルコもそういう時代に突入したのか・・・と思う。

リラで考えるといったい何倍、いや何百倍になったんだろうという金額であるが、私自身は常に日本円で換算していたので、これからする話はあくまでも日本円での比較になる。
もちろん90円台から150円台になってしまった円安の影響も大きい。

Youtubeのサブチャンネル「60代のトルコ暮らし」#003でトルコの法定最低労働賃金を基準にした物価の話をしたが、私が自分の会社で正規雇用者へのお給料が1990年代に日本円に換算して1~2万円だったのが現在は10万円以上の支払いになっているのを考えるだけでも、物価の変動がわかる。

現在、アンタルヤの例を取ると、昔からの住宅地にある築30年ほどの3LDK(190㎡)のアパートの売却価格に2000万円以上の価格が付いている。高級住宅地ではなく、庶民的な、オーナーに老人の多い場所で、ただ町の中心地にあるので利便は良い。
私はココを17年前に第1次不動産高騰期の直後で少し高くなった頃に購入したが、それでも500万円ぐらいだったと覚えている。
もし貸し出して家賃収入を得ようとすると、この辺りの相場は昨年で約8~10万円ほど。

地方都市に2軒物件を持っていて、1軒は理由があって購入してしまったが使うことがないので賃貸にしたが、購入価格は6年前で新築で約200万円(1DK、70㎡)、昨年の家賃実績は月額3万7500円、管理している不動産屋によると売却を考えているなら500~600万円で即買いのお客がいると言う。
もう1軒は息子が使っているが今年は引っ越し予定なので、その後のことについて管理者に相談したら同じ建物の現在の売却価格は約800万~1000万円、もし賃貸に出した場合の昨年の実績は5万~7万5000円とのこと。こちらは6年前に新築家具・家電付きで約300万円(内階段付きドブレックス、1LK)で購入したもの。

さらに驚いたのはアンタルヤの郊外にある宅地。将来、家を建てる予定でいたが、周囲の開発が最近まで進まなかったので放置し続けていた。12、3年前に他県に移動になったので売りたいという知人から安く手に入れた。1区画300㎡の宅地を角地を含む地続きで4区画+1区画まとめて購入して合計1000万円しなかったと思う。先日、知人が土地を探しているというので一緒に価格を調べていたら、うちの宅地の並びの区画が売りに出されていてその価格が小さな家付きで300㎡で約2050万円。
売値はいくら付けようと自由だし、トルコは値引き交渉が前提の国だから、こちらは実際に売れるかどうかわからない話なのでその価格が適正なのかどうか不明ではある。

購入当時は何もない、山羊の放牧ぐらいしか見られない空き地だったのだが、新幹線駅や新バスターミナルが近くに出来る予定でアンタルヤの副都心になる場所で、大きな道路の建設が次々と始まっている最中だから高騰しているのだろう。私が生きている間は無縁かと思うが・・・。

不動産というのは変動があるから、これで一喜一憂するものではないし、売らない限りお金は1円も手に入ってこないものである。それどころか建物であれば毎月、共益費、維持費、管理費を支払い、建物も土地も毎年不動産税など出費もバカにならない。そして建物は老朽化が進み、危険とみなされると強制建て替えの命令が下る。今、住んでいるアパ―トもいつそうなるかわからず、周辺がどんどん建て替えが進んでいるのを見て今年はありませんように、ありませんように・・・と祈る日々である。

これらの例からも、いくら家賃が高騰して、不動産オーナーとして儲かるかもなんて考えて購入したとしても、今は購入価格自体が異常に高いのだからリスクしかないと思う。
過去の安い時に購入したからこそ、家賃収入や売却によって投資効果はあるかもしれないけれど、これだけ天井を見てしまったら、あとは下がっていくだけのように感じる。
もちろんリラの額面上はこれからも上がっていくかと思う。
問題は果たして外貨に換算した時に得しているのか損しているのか。
もちろん必要があって今購入する場合や、それによってお金を生み出す可能性がある場合は別の話である。

一般のトルコ人に言わせると「心配するな、これからも高騰し続ける」なんだけど。
でも日本で1㎡辺り50年前7000円→バブル期200万円→現在20万円と土地代が変ってきたのを身近で見てきているし、廃墟化して持っているだけで赤字でしかない不動産の話も聞いている。トルコも庶民の収入を考えたら、これ以上の価格になるとは思えない。
そう思って価格が下がり始めたら少しでも新しめの建物に買い替えして引っ越ししようと考えているのだけれど、それはつまり今住んでいるところを売る場合も価格が下がっているってことなんだよね、しかも少しでも円高に戻ったら目減りする・・・とか色々考えたら、地震を心配しつつでもこのまま住むしかないのかなとか…。

どちらにしても、働き盛りの世代ならまだしも、今後はお稼ぎできるアテもない年金受給者になる身としては今は動かず、何もせず、少しでも出費をしないように、じっとしているのが一番なのかもしれない。

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オヤマニアの会のイベントのお知らせ
「トルコのイーネオヤ&オスマンル刺繍」展(2024年3月16日~24日)

日程:
3月16日(土)~18日(月) トルコのイーネオヤ展
3月19日(火)~24日(日) オスマンル刺繍展
場所:
西荻窪 HAPA HAPA様

ワークショップ日程:
3月16日(土)
11:30ー14:00 スペシャルワークショップ(イーネオヤ)
14:30ー16:45 カスタモヌ トシヤのナス(イーネオヤ)
17:00ー17:30 ムシュクレ村の鉄道(イーネオヤ)
3月17日(日)
10:00ー12:00 ヨロレン村のブドウ(イーネオヤ)
12:30ー14:30 アイドゥンの星のゼイベッキオヤ(イーネオヤ)
15:30ー17:30 バシュチャユルのベランダで習ったお花(イーネオヤ)
3月18日(月)
12:30ー14:30 カラビベル(トゥーオヤ)or 桑の実のブローチ(イーネオヤ)
15:00ー17:00 カラビベル(トゥーオヤ)or 桑の実のブローチ(イーネオヤ)

上記ワークショップのお申し込みはオヤマニアの会受付で2月4日(日)20時スタートです。
オスマンル刺繍のワークショップの詳細は近日中に発表いたします。
イベント期間中は展示、販売、ワークショップ、お話会など盛りだくさんでお待ちしております!

詳細はオヤマニアの会ブログをご覧ください。

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オヤマニアの会の新刊本販売のお知らせです。

アイドゥンエフェオヤ(31点)、アイドゥン(15点)、キュタフュヤ(29点)、カスタモヌ(7点)、ブルサ(29点)、ナウルハン(13点)、エーゲ海地方(22点)など、トルコ各地の貴重なアンティ―クイーネオヤ146点を掲載しています。1目1目が見えるようにに撮影していますので骨董オヤの再現にも参考になるかと思います。

古いイーネオヤはトルコに来ても特定の博物館でしか見ることができません。
博物館レベルの個人所有のイーネオヤコレクションをまとめた世界初無二のトルコのオヤ本です。
1ページに全体画像とモチーフの拡大画像、データとして地域、モチーフ名、素材、サイズが表記されています。トルコのオヤ好きさんはもちろん、レース、手仕事、手芸、民族文化、古いもの、美しいものなどに興味ある人にオススメです。



タイトル:OYA Traditional Turkish Needlelace
(日本語・トルコ語・英語併記)
オヤマニアの会編
サイズ:21.0×29.7×1.4cm A4版
ページ数:160ページ フルカラー
重量:約840g
発行予定日:2023年7月
ISBN:978-625-99032-0-0
発行元:ミフリ出版

お申込み、お問合せ窓口は
◇オヤマニアの会:instagramまたはe-mail
◇イーネオヤロゼット: https://igneoya-rosette.ocnk.net/
◇ミフリ:(下のリンクにある)ミフリ&アクチェのショッピングサイトで発売中!

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Last updated  March 1, 2024 02:57:29 PM
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