『紀州のエジソンの女房』梶山寿子(中央公論新社)
島精機のことは、知っていました。以前、会計事務所に均見していたころ、顧客の中に島精機に入っている会社があったものですから。この本を読んでまず最初に思ったことは、働いている人たちにとって最善であることを常に考えているということでしょうか。私が勤めていた会社の顧客の中に島精機を取引先にしている会社があったのですが、ここは今思い返しても、福利厚生にとても手厚い会社だったと思います。まず、休業中の社会保険。私が勤めていた会計事務所の顧客の状態で言うと、顧客が据えてかぶってました。病気療養中で、給与が無い状態でも、社会保険料分を給与として計上していたのです。これは今から〇〇年前の状態なのですが。この著書から推察するに、現在の地に本社が移転する前後数年のことと思われますが。この本を読んでいると、私の幼少時の、行動範囲にあったのではないかと類推されますね。母の叔母(私からすると大叔母)の自宅近くに、社長の自宅があったようですし。この本を読んでいると、懐かしいと思う場面もありますが、なぜそんなことがと思う場面もところどころあるわけでして。取りあえず、今のところは、問題なく行けている感じですが。