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カテゴリ:美術館・博物館
〈もう2ヶ月近く前のことです!〉
3月3日、仕事の前に、見に行きました。やっと。 チケット持ってたので、行けてよかったあ。 7日まででした💦 分離派というのは、クリムトなどのオーストリアの分離派宣言、分離派が有名ですが、 今回展示のこれは、直接はオーストリアとは関係なく、 大正9年・1920年、当時の東京大学建築学科の学生6人で、構造グループと意匠グループを超えて集まって展覧会をするというところから始まったそう。 日本橋の白木屋デパートに場所を借りて、 名前も、オーストリアの、美術界の古い体制から分離して新組織をつくったという分離派にシンパシーもあったのか、影響をうけて 過去の建築から分離するんだ、という意欲でもって、 宣言も出したり、本も出したりして 立ち上げたんだそうです。 その後、東大生だけでなく、外から 加わったメンバーもいて、 今も残る有名な建物がたくさん建てられた。 例えば、京都だったら、 京都帝国大学農学部正門、京都帝国大学学友会館(森田慶一)とか、 湯川記念館もそうだとか。 大分前に通りがかったときに撮った写真。2018年かな。農学部の門。 ちょっと変わった感じがしたので撮ったんだと思う。 旧京都中央電話局西陣分局(岩本祿)も見ていたなあ。 写真も自分で撮っていた(2016年)のがあったんだけど、 もうパソコンに入っているので、うまくアップできません。 どうやって回転させたらいいのか分からないので、このままで。 首を曲げてみてね。 東京朝日新聞社社屋、白木屋百貨店、御茶の水駅の聖橋、 大阪だと大阪市立電気科学館など、メンバーが設計した建物だそう。 展示は、メンバーが設計した建物の写真とか、設計図とかが中心。 個人のお宅もあって、知的な階級の家庭のモダンなお宅の写真や模型とか。 会場が、木のパネルというのか、板で仕切られて、学校みたいな雰囲気がつくられていた。 ちょっと芸祭とか学祭の雰囲気というのかな。 結成からちょっとずつ時間の経過とともに、 メンバーの指向するものが変わっていったとか、はっきりしてきたとか、 世の中の変化があったり、立場が変わってきたりというのが わかるような展示でした。 一番大きかったのは、 関東大震災なんだろうか。 会場に、毎日新聞社が作ったフイルムが ずっと映し出されてたんだけど、 思わず全部見てしまった。 ドラマでよくあるみたいに、 大八車に家財道具を載せて、人がどんどん道に溢れてるとか、火災が起こってるとか、 男の人は着物の裾をたくし上げてるとか、 銀座の八角形のビルが崩れていくところとか (前に読んだ、伊藤博文とシャーロックホームズの本に出てきたなあと思って。 違ったかな、山田風太郎だったかな。とにかく、あれかあと思って見た)。 大変だったんだなあというのを ひしひしと感じた。 沢山の人が道に押し出されかのように集まってて、 子供が迷子になったり泣いたり、遊んだり、 大人もどうしたらいいのか、何が何だかという様子で、 そんなのを延々見てると、 なんだか身につまされてきて。 朝ドラの「ごちそうさん」でも言ってたけど、 関東大震災を経験して、 コンクリートの建物が急がれたとか、 変わったんだなと思った。 会場でもらった、Y田Y子作『マンガで見る!分離派建築会実録エピソード』 というのが分かりやすくて面白かった。 🌸 🌙 ⭐️ この後、新しくなった京セラ美術館に行ってランチしてから 仕事行こうと思ってたら、時間がないことが判明・・・。 スタバでコーヒー買って、パンを食べたのかな。 もはや、どこで何を食べたか覚えていない・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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