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投資の余白に。。。

投資の余白に。。。

March 5, 2010
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カテゴリ:折々のバカ
20年来の友人である東京在住のY氏には札幌に彼女がいる。いや、いたというべきであろう。Y氏はアラ還、彼女はそろそろ40代のなかばに差しかかるところだ。M子という。

M子とY氏の付き合いは長い。出会って20年以上であることは間違いない。実はY氏はM子の姉と付き合っていた。その姉からM子の借金について相談されたのをきっかけにM子と付き合うようになったのだ。

M子は金銭管理のできない困った女で、家賃を払えなくなった彼女の夜逃げというか秘密の引越(笑)をY氏と共に手伝ったこともあった。しかし何とか立ち直り都心に美容室を開業、数年前には結婚もした。

Y氏は14~5年前に札幌の事務所を引き払い、東京へ帰った。帰ってからもしばしば札幌を訪れ、彼女の美容室に遊びに行ったりと交流があった。彼女の父親が亡くなり、莫大な相続が発生したものの父親に隠し子がいたことが判明し、その対処に奔走したこともあった。彼女が被害者となった交通事故では裁判を起こしたこともあった。

しかしY氏が言うには、結婚後、たまに飯でも食おうじゃないかと連絡すると、「わたしは人妻なので」と断るようになったという。だから結婚後は会っていないし、たぶんこれからも会うことはないだろう。

結婚後、それまで付き合いのあった男性と縁を切る。そういう女性は多い。どんなに長期間付き合っても、新しい恋人ができたとたん、以前の男にはまったく興味を失う。どうも女とはそういう生き物らしいがM子は典型だ。

20代とか、若いときならそれもしかたがない。新しい出会いのもたらす幸福にひたっている間は、過去の男など壁のシミのように色あせた思い出でしかないだろう。時間は無限、人生が後ろではなく前の方にあると感じている間は、ひとりの異性と長く親密に過ごした時間の貴重さ、その関係性の貴重さなどわかるわけがない。

しかし、30代、40代ともなると話は別だ。30代も後半になれば親は老い、行く末を考えるようになる。よほど軽薄な人間以外、内省的になるし、人間関係という財産について考えるようになる。

M子にしてみたって、Y氏の不倫相手というだけでなく、前述したように生活そのものに深く入り込んだ付き合いをしていた。言ってみれば恩人でもあるのだ。その恩人を結婚したからといって切り捨てる。

それはなぜか。彼女が、人間関係こそが最も貴重な財産であるということに気づかない、それを知らないバカだからである。

そしておそろしいことに、日本ではほとんどの女がM子と同じバカに侵されている。イスラムのシャリーア法じゃあるまいし、そんな道徳はブタにでも喰わしてしまえ、というかブタも喰わないだろう。

故・千葉敦子の本だったか、元カレたちが交代し分担して彼女の入院=闘病生活を支えた、というのを読んだとき、彼らの心の広さに感動したものだ。日本で同じことをしたなら、変なヤツと思われるだけだろう。それはバブル以降とくにひどくなった。無償で何かをすると何かよからぬ魂胆があると邪推する人間が急速に増えたのである。助け合いとか親切が消えた社会で成長した人間は、人の善意を信じない人間になるということだろう。特に大都会で生まれ育った人間に顕著だ。

また、大都会に生まれ育った人間は警戒心が強く私生活を閉ざす傾向がある。希薄な人間関係に慣れきってしまっているのだろう。濃密な時間を過ごした相手でも簡単に切り捨ててしまう。それを洗練と呼んでもいいかもしれないが、狡猾ともいえる。少なくとも、純粋ではない。

警戒するのは悪いことではない。ただ、相手に警戒を悟られてはならない。むしろ自分の手の内をさらけだして相手の油断を誘い、本性を見ぬくのが大事だ。世間知らずであまりに無防備でないとすれば、警戒すべきポイントを間違っていたり、警戒心を悟られるからストーカーに殺されたりするのだ。

金銭トラブルや、憎しみ合って別れたのでなければ、バースデイメールくらい送り、年に一度くらいは会うことだ。

カネをドブに捨てるヤツはバカ呼ばわりされるだろう。数年という時間は、長い人生の中といえども決して短い時間ではない。そしてその数年の自分を知るのは、その人しかいない。昔の自分、今より若かった自分を知る人間というのは財産であり、恋愛が終了したからといってそれをドブに捨ててしまうのはカネを捨てるより愚かなことだ。

草食系ならドブに捨ててしまってもかまわないかもしれない。しかしY氏は侠気のある人物である。そのことはわたしよりも付き合いの古いM子はよく知っているはずだ。結婚して幸福なら、その幸福について話せばいいではないか。自分の幸福は他人が妬むだけだと思っているから会わないし話さないのだ。ということは、他人の幸福は妬ましいだけなのか。

元カノではないが、たまに二人きりで会いたいと思う人がいる。高校のクラスメートだ。第3者のいないところで、じっくりと話がしたい。そう思っているだけなのに、誘うとみなで会いましょうというメールが来る。予防線を張っているわけだが、醜く太ってしまったキミには男性として興味がないから安心しておいでとは言えない(笑)。言えないから、結局会わないし、会って話さないから、彼女は永遠にソニー株の含み損にあえぎ、BYDやコスモ石油で儲けられずに終わることになる。

定期的に会う元カレ、元カノのいない人間。いや、元カレ、元カノと積極的に会おうとしない人間はバカである。わたしが立法者なら、そういう人間には逆シャリーア法としてむち打ちの刑を用意するところだ。





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最終更新日  March 6, 2010 11:06:06 AM
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