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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2005.03.16
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カテゴリ:百人一詩
「愛情13」
金子 光晴

 生まれて始めてのことを、女はされる。
男は、新米の教師が、教壇で
化学の実験でもしてみせるやうに
なんど繰返しても、覚束ない手つきだ。

 男は、女の手をそつとにぎつて、
愛撫し、それを頬にくつつけ、
それとなく、しづかに導いて
ヅボンのうへからさはらせる。

 それから、もつとさまざまな
おろかしい真似をやつてのけるが、
男が、いけすかない男だからでも
女が、いやらしい女だからでもない。

女の顔に、ハンカチーフをかけて
男は、こころをおちつけるために
たばこの火をつけて、吸つてから
おもむろに、女のホックをはづす。

男は、いちいちびつくりしてみせ、
ばかみたいに上ずつた声で、言ふ。
「これがおへそといふものかい」
てめへだつてもつてゐるくせに。

























「純愛」詩の次は「性愛」詩を。金子光晴といえば詩集『鮫』など反骨精神で有名な佳作が多いのですが、こういう「好色」な詩も書く一休禅師なみのエロじいさんでもありました。これも、余計な解説は不要な詩ですね。詩集『愛情69』(タイトルからして隠微です)からの引用です。

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こういう詩を御紹介したあと何ですけど。
変なコメントに対する対処について。

「無料動画」…ねえ。
せっかくですけど、間に合っています。
確かに、「ワーキング・ガール」見てますけど。
必要ありませんから。
そういうコメントは中身も見ずに即刻削除します。
ご苦労様。





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Last updated  2005.03.16 19:55:47
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