長らく自宅の書庫に眠っていた本。古本屋で買ったもので、その時は多分そっけない装丁から純文学と思ったのではないか。裏表紙の紹介文もろくろく見なかったようで、ページを開いて初めて推理小説だと知った。
第一章からペリー・メイスンとある。探偵かと思ったら弁護士である。探偵は別に存在した。しかも三人も。依頼人は若い花嫁。どうやら昔の男に脅されているらしい。その背後にあるのは何か、探っているうちに男は殺された。はたして犯人は若い花嫁か、今の夫か。辣腕弁護士ペリー・メイスンが、検察官と事件の黒幕を相手取り、縦横無尽に法廷戦術を展開する。あきれるような真相と、すべてを知った若い花嫁がとった行動は?
処分本NO210。
奇妙な花嫁【中古】afb