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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2015.01.14
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カテゴリ:百人一詩
「めぎつね」
蔵原 伸二郎

野狐の背中に
雪がふると
狐は青いかげになるのだ
吹雪の夜を
山から一直線に
走ってくる その影
凍る村々の垣根をめぐり
みかん色した人々の夢のまわりを廻って
青いかげは  いつの間にか
雛小屋の前に坐っている

二月の夜明け前
とき色にひかる雪あかりの中を
山に帰ってゆく雌狐
狐は  みごもっている


------------------------

黒田三郎の『詩の作り方』という本をぱらぱらめくっていたらこんなのがありました。二月にはまだ少々早いのですが、「暗号」に引き続き蔵原さんの詩を紹介します。

なお、こちらのテキストでは「雛小屋」が「鶏小屋」に、「夜明け前」が「夜あけ前」になっていて、あるいはその方が正しいのかもしれません。あしからず。


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Last updated  2015.01.14 21:48:10
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